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今月のどうぶつ:ヒゲカンガルーハムスター
学名:Calomyscus bailwardi
ネズミ目 カンガルーハムスター科
生息地:イラン、アフガニスタン、パキスタン北部など
今年の1月から新しくなった展示場。床材がチップから砂へ
カンガルー?ハムスター?どっち?
実際は、カンガルーでもハムスターでもなく、「カンガルーハムスター」という固有名詞のネズミです。ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターはキヌゲネズミ科ですので、別の種であることが分かっています。少しまぎらわしいですね。
そんなヒゲカンガルーハムスターですが、昨年末に別のコーナーからポニー乗馬コーナーへ移動しました。体が小さな動物は環境の変化がストレスになり、体調に影響しやすいため、慎重に展示への準備をしていきました。まずは床材をチップから砂へかえる前に小さな砂場を入れ、砂に慣れてもらうことからのスタートでした。
新しい床材に慣れるための砂場
新しい展示場ができるまで
次の日には砂場に入ってくれたことを確認できたので、使っていた巣箱はそのままにし、床材をチップから砂へとかえました。動物は、自分のにおいがあることで安心するため、普段使っていた物を無くさないように心がけます。
気温差も重要な課題でした。ヒーターを設置し、水槽内を常に暖かく保つため、パネルヒーターと上部に2つのヒーターを設置しました。展示環境に慣れてから、巣箱とえさ入れもかえて、見やすい展示が完成。ヒゲカンガルーハムスターは当園では実に6年ぶりの展示となり、日本動物園水族館協会に所属する園での展示は当園のみとなっている非常に貴重な種です。
巣箱をかえる前。環境変化は少しずつ
こども動物自然公園ニュース
クオッカの赤ちゃんが顔出し
2月15日(土)にクオッカの赤ちゃんがお母さんのお腹のふくろ(育児嚢)から顔を出しました。カンガルーの仲間はお母さんのふくろの中で育ち、半年ほどで顔を出します。当園では、「産まれた日」ではなく、「ふくろから顔を出した日」をいわば2番目の誕生日のようにお知らせしています。元気な親子の様子をぜひご覧いただければと思います。
写真提供:埼玉県こども動物自然公園
埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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