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今月の動物:コアラ
学名: Phascolarctos cinereus
双前歯目 コアラ科
生息地:オーストラリア東部~南東部
~有袋類の仲間~
オオカンガルー
パルマワラビー
袋はメスにだけあります。
コアラは下向き
何が下向きなのかというと、お腹にある袋です。袋は「育児のう」と呼ばれていて、中で赤ちゃんを育てるための大切なものです。
代表的な有袋類といえばカンガルーですが、カンガルーの袋の開口部は上です。しかしコアラの袋の入口は下についています。お腹に袋というと半月型のポケットがくっついているところを想像する人が多いかもしれませんが、実は有袋類の袋はポケット型というより巾着型です。袋はやわらかく伸縮性があるので、中の赤ちゃんが落ちてしまうことはありません。
お母さんの袋から顔を出す赤ちゃん
赤ちゃんの誕生 ~離乳食
コアラの赤ちゃんはわずか35日で誕生しますが、大きさは1・5㎝~2㎝で胎児のような姿です。目も耳も無い赤ちゃんは嗅覚と前足だけを使って、袋の入口を探してはって行きます。そして袋の中でおっぱいを吸って半年かけて大きくなります。
コアラの赤ちゃんが育つ袋の開口部は下にあることを説明しましたが、大きくなった赤ちゃんの顔は、お母さんのおしりの穴のすぐ上に出てきます。そこからお母さんの盲腸で作られる「パップ」というやわらかいウンチのような物質を離乳食として赤ちゃんが食べます。それを食べることでユーカリを分解する微生物が赤ちゃんのお腹に入り、ユーカリを消化できるようになります。
ユーカリを食べるコアラの赤ちゃん
かなざわニュース
コアラ展示再開
昨年10月より展示場の改修工事のため、展示をお休みしていた5頭のコアラ。工事が終わり久しぶりにコアラ舎にもどってきました。工事の間に袋から出てきた赤ちゃんの「ポポロ」は1才となりました。成長したポポロはお母さんからはなれて行動していることも。ポポロがどこにいるか探してみてくださいね。
写真提供:金沢動物園
協力 ・ 監修 金沢動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】
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