【エコチル特集】横浜市の生き物を小学生が調査!こども「いきいき」生き物調査から分かること|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
特集
2025.05.01

【エコチル特集】横浜市の生き物を小学生が調査!こども「いきいき」生き物調査から分かること

目次 [非表示]

これまでのべ12万4970人の小学生が参加してきた、こども「いきいき」生き物調査。 横浜市の生き物を知る上で、欠かせない調査の1つとなっているよ。2024年はどのような結果が出たのか、くわしく見ていこう!

2024年も多くの小学生が参加

横浜市環境科学研究所では、横浜市立小学校の小学生を対象に、家や学校の近くで見つけた生き物を報告してもらう、こども「いきいき」生き物調査を実施しているよ。この調査は2013年から始まり、2024年で12年目の調査になったよ。

調査方法は、市内の小学5年生を中心に調査票を配布し、過去1年間に、調査対象の生き物を「家や学校の近く」で確認した場合に〇を付けてもらうやり方で、2024年はノコギリクワガタ、白サギの仲間、アメリカザリガニなど、9種類の生き物を調査。164校、1万188人が回答してくれたんだ。

今回の結果で注目したいのが、「白サギの仲間」だよ。白サギの仲間は、これまでに行った1987年、1988年〜1991年の調査では、確認できた場所が少なくなっていたよ。でも、2015年から今回にかけての結果では、確認率(見つけた人の割合)が増えているんだ。これは、川がきれいになったことで、白サギが増えた可能性があるよ。

確認率が減少した生き物も!

もう1つ注目したいのが、アメリカザリガニ。市全体の確認率が11年前の44%から今回の27%へと大きく減少したんだ。この2年の夏は猛暑が続き、真夏の日中にザリガニつりに出かけるには厳しい日が続いたことも確認率の低さに影響した可能性があるよ。

このように、みんなの調査のおかげで、生き物の生息情報など、いろいろなことが分かってくるよ。2025年度もこども「いきいき」生き物調査を行うから、ぜひ協力してね!

こども「いきいき」生き物調査をもっと知ろう!

こども「いきいき」生き物調査について 紹介するよ。

Q どのような生き物を調査しているの?

A 見分けるのがかんたんで、分布にかたよりがあるものや、増えたり減ったりしそうな生き物から、毎年選んでいるよ。

Q なぜ調査するの?

A 横浜市内の生き物の生息情報を広く集めるためと、子どもたちに地域の自然や生き物に関心を高めてもらうためだよ。

Q 結果はどうやってまとめるの?

A 生き物ごと・学校ごとに見つけた人の割合(確認率)を求め、地図上に色の濃さで確認率の高低が分かるように表すよ。

「白サギの仲間」が増加中!!

見かけることが増えた「白サギの仲間」について、くわしく見ていこう!

横浜市内に最も多いのはコサギ(写真右)、次にダイサギ(写真左)と考えられるよ。どちらも在来種で魚などを食べるけれど、体の大きさには差があるため、食べるえさの大きさや利用する環境にはちがいがありそうだね。

白サギの仲間

〜体が白いサギ。首をのばして魚などをつかまえて食べるよ〜

増えた?減った?
2024年の調査結果から判明!!

2024年のこども「いきいき」生き物調査の結果から、どのようなことが分かったのかな?

>>>こども「いきいき」生き物調査の 詳細はこちらから!!

9種類の調査結果

  • 色の濃淡は、小学校ごとの確認率(生き物を見つけた人の割合)を元に統計的に計算、作図したものだよ。一部のふ頭などは解析対象外としたよ。
  • 数字(%)は市全体の確認率を示しているよ。

協力:横浜市みどり環境局環境科学研究所

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3