【鶴岡市立加茂水族館だより】マダラ|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2021.12.13

【鶴岡市立加茂水族館だより】マダラ

目次 [非表示]

マダラ

学名:Godus macrocephalus
条鮨綱 タラ目 タラ科
生息地:茨城県沖~カリフォルニア沖の北太平洋、日本海、東シナ海、黄海、オホーツク海、ベーリング海の沿岸に分布

3つの背びれと2つの腹びれがあり、下あごには1本のひげが生えています

下あごにあるひげでえさを探し、食べられそうな物なら何でも口に入れます

マダラの暮らし

マダラは体長約1m、体重約9㎏、平均は8年ほど生きる魚です。大規模な回遊は行わず、水深 ~550mの大陸棚や陸斜面に生息し、夏季はえさを探すために深い場所に移動します。主な食べ物は、小魚、甲殻類、イカ、タコ、貝類などで、食べるときは吸いこむようにして丸ごと飲みこみます。

北海道周辺では、産卵期は ~ 3月で、沿岸や内湾の海底が固い泥質または砂地に、一度に大量の卵を産みます。オスとメスのペア、またはメス1ぴきに対して複数のオスで産卵行動をとり、産卵は繁殖期ごとに1回といわれています。

マダラの卵

 

加茂水族館のマダラ

水族館では、近くの漁港の漁師さんから購入した8ぴきのマダラを育てています。いつもは水槽の中~下層をゆったり泳いだり、水底でじっとしたりしていることが多いですが、週2回のえさの時間になると水面に上がってきて、飼育員の手からアジやホッケを丸ごと食べます。これは飼育個体ならではの姿です。

マダラは食用としてもなじみのある魚で、庄内地方の郷土料理「寒だら汁」は冬の風物詩です。食材にもなる魚を、ぜひじっくりと観察しに来てください。

水族館では、水面まで上がってきて人の手からえさを食べます

かもすいニュース

正月展・干支展
2021年12月27日(月)~2022年1月16日(日)

お正月のおせち料理や干支の動物にちなんだ生き物を、魚の水槽の一角で展示します。普段は注目されにくい生き物や、庄内では見られない生き物をたくさん観察できます。この機会に、いろんな生き物がいることを知り、たくさんの発見をしに来てください。


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3