【鶴岡市立加茂水族館だより】いかついボディにキュートな顔「トクビレ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2024.06.10

【鶴岡市立加茂水族館だより】いかついボディにキュートな顔「トクビレ」

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今月のどうぶつ:トクビレ

学名 : Podothecus sachi
カサゴ目 トクビレ科 トクビレ属
生息地:北海道全域、富山湾及び福島以北、駿河湾


普段は海底でじっとしていることが多いトクビレ。ひげの生えた顔は意外と愛嬌があります。

いかついボディにキュートな顔

トクビレはいわゆる深海魚の一種で、水深150〜200mほどの砂地や岩場に生息し、ゴカイ類や甲殻類を主なえさとしています。当館では、庄内沖の底引き網漁でとれたトクビレを展示しています。細長い体をしていて、表面はうろこが発達した“骨板”におおわれています。さわるととてもかたくゴツゴツとしていて、魚というよりもワニなどの爬虫類を思わせるような感触です。特徴はそれだけでなく、鼻がのびたようなシュッと長い顔の先には10本以上ものヒゲが生えています。このヒゲは感覚器官になっていて、砂の中のえさを探すことができるといわれています。たくさんのヒゲとくりっと大きな目のある顔は、どこか愛嬌があって意外とかわいらしいと思いませんか?

うろこが発達したかたい“骨板”が体をおおっています

“特”に大きな“ひれ”に注目!!

トクビレを語る上で外せない特徴が、とても大きな“背びれ”と“しりびれ”です。これは名前の由来にもなっていて、漢字でも“特鰭”と書かれます。この大きなひれを持つのはオスで、メスはそれほど大きくないことから、求愛時にメスにアピールするために大きく発達したと考えられています。展示水槽内でも両ひれを開いている姿をときどき見かけますが、うちわのように大きく広げた姿はとても美しく魅力的です。

名前の由来にもなっている、大きな“背びれ”と“しりびれ”

かもすいニュース

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写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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