【日立市かみね動物園だより】体格が異なる「ニホンジカ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
茨城
動物園だより
2024.04.09

【日立市かみね動物園だより】体格が異なる「ニホンジカ」

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今月のどうぶつ:ニホンジカ

学名: Cervus nippon
偶蹄目 シカ科
生息地:日本から中国、ロシア、朝鮮半島など東アジア

当園では、ホンシュウジカとヤクシカの2亜種のニホンジカを飼育しています。

体格が異なるニホンジカ

日本国内では北海道から本州、九州にかけて広く生息していて、地域ごとにエゾシカ、ホンシュウジカ、ヤクシカなどの7亜種に分類されています。北に生息するほど大きく、大人のオスの体重はエゾジカ約140㎏、ホンシュウジカ約80㎏、ヤクシカ約40㎏です。これは、同じ動物種で南方に生息するものより北方のものの方が体温維持のために体が大きくなるからです。


5月末、のび始めから2カ月の袋角

秋はオスジカのアピールの場

オスだけに毎年生える角は、春に根元から取れてその後すぐに新しい角がのびていきます。最初は袋角といって、中には血管も通っていて栄養分を送り大きくなります。その後、夏から秋にかけては枯角といって、ふくろの皮膚がはがれた立派な角が完成します。繁殖期にあたるこの時期、オスの行動は気性があらくなり他個体や人に対しても攻撃的になるため、動物園では危険防止のため角を切ります。枯角は骨質だけなので切っても痛くありません。角を切らない野生では、かん高い鳴き声を発し、自分のにおいやにょうが付いたどろを首回りなどの体にぬり付けて盛んにメスにアピールします。秋は、オスジカが最も存在感を出す時期でもあり動物園内にひびきわたる鳴き声と独特なにおいは秋の風物詩でもあります。


9月、袋角の皮膚がはがれて枯角になる

日立市かみね動物園ニュース

「飼育の日」にちなんだイベントを開催!

4月19日は数字の「419」=「飼育の日」です。飼育員の仕事を知ってもらい、動物や動物園に興味を持ってもらうためにイベントを行います。くわしくはかみね動物園公式ホームページをご覧ください。

開催日:4月20日(土)


写真提供:日立市かみね動物園

日立市かみね動物園
茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
TEL:0294-22-5586
https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/

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エコチル編集部

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