【長野市城山動物園だより】絶滅の危機にあった「チンチラ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2023.12.11

【長野市城山動物園だより】絶滅の危機にあった「チンチラ」

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今月のどうぶつ : チンチラ

学名:Chinchilla lanigera
齧歯目 チンチラ科
生息地:南米大陸のアンデス山脈地帯西側


大きな耳と長いしっぽを持ち、細い毛が密集してできた厚い毛皮が最大の特徴です

絶滅の危機にあったチンチラ

チンチラは、標高4500mもの高さがある岩場で生活する動物です。前足、後ろ足ともに細く、後ろ足が発達しているため、長いしっぽとともに岩場で飛びはねるときに役立っています。警戒心は強いですが、好奇心が強く表情や表現も豊かな動物であることから、ペットとしての人気も高いです。

チンチラの最大の特徴ともいえる厚い毛皮は、1本の毛根から約60本の細い毛が密生してできていて、寒さの厳しい場所で生き抜くためには欠かせないものです。しかしその毛皮のため、絶滅の危機におちいったことがあります。チンチラは古代から、毛皮や食肉が目的でつかまえられていました。ところが中世に、毛皮が売り物として利用されるようになると、チンチラの毛皮は美しく上質なものとしてヨーロッパ市場に出回ることになります。1枚のコートを作るために100頭以上もの毛皮が必要で、1900年初めには絶滅寸前まで乱獲されました。このような歴史から、現在は政府の保護下に置かれています。


前足より発達している後ろ足

21才はおじいちゃん!?

チンチラの寿命は約15年といわれていますが、城山動物園には、なんと21才のおじいちゃんチンチラ、ススムがいます。若い子に負けずまだまだ元気に過ごしています。3月に仲間入りしたメスのちぃちゃんは人懐っこく、人になでてもらうのが大好きです。ここでは紹介しきれないチンチラがあと3頭いるので、ぜひ城山動物園に来て、どんな子たちか確かめてみてください。


21才と長生きの「ススム」

じょうやまニュース

動物たちにお年玉をプレゼント

2024年の干支は「辰」。新年の1月1日(月・祝)〜3日(水)はお正月イベントを行います。城山動物園に竜はいませんが、ニホンザルやニホンリス、ゾウガメなどにお正月ならではの食べ物を、お年玉としてプレゼントします。来園者のみなさんがあげる食べ物も用意しているので、二年参りに出かけた後は、動物たちに会いに来て下さい。


写真提供:城山動物園

協力・監修/長野市城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL 026-233-0586
https://www.johyama.com/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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