【エコチル特集】「生物多様性」を知って身近な生き物について考えてみよう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
湘南
特集
2023.10.02

【エコチル特集】「生物多様性」を知って身近な生き物について考えてみよう!

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聞いたことはあるけれど、なんだか難しそうな「生物多様性」という言葉。でも、みんなの暮らしに深く関係しているんだ。

生物多様性って種類が多いということ?

みんなは、「生物多様性」という言葉を知っているかな。「多様性」とは「いろいろな」という意味。だから、言葉だけで考えると「いろいろな地球上の生き物」ということだよね。でも、「生物多様性」の意味は、生き物の種類が多いということだけではないんだ。

「生物多様性」という言葉には、3つのレベルの多様性がふくまれているよ。
1. 生態系の多様性
2. 種の多様性
3. 遺伝子の多様性

地球上の生き物は、40億年という長い歴史の中で、さまざまな環境に適応して進化し、生まれた種類は3000万種ともいわれているんだ。それらのさまざまな生き物は、おたがいに支え合って生きているよ。「生物多様性」とは、単純に生き物の種類が多いということだけを意味するわけではなくて、それらの個性豊かな生き物たちのつながりを指す言葉なんだ。

すべての生き物が支え合っている

みんなの暮らしを考えるとよく分かるよね。食べ物はもちろん、本もティッシュも木が無いと作れないし、きれいな空気を吸うことができるのも、光合成をする植物がいるからこそ。たくさんの生き物に支えられていることが分かるよね。

でも今、人間の活動による影響が主な原因で、たくさんの生き物が減っているんだ。現在絶滅してしまう可能性が高いとされている野生の生き物は、4万1459種もいるよ。減り続ける生き物たちを守るためには、まず身近な生き物について知ること、考えることがとても大切!

みんなも、自分が住んでいる神奈川にどんな生き物がいるのか意識してみてね。

※2022年10月IUCN「レッドリスト」より

3つのレベルの「生物多様性」

1.生態系の多様性

森林、里山、河川、海など、さまざまな場所に適応した生き物による生態系があるということ。

 

2.種の多様性

動植物から細菌や微生物まで、さまざまな生き物がいるということ。

 

3.遺伝子の多様性

同じ種類でも、体の大きさや形、模様などさまざまな個性を持っているということ。

“生物多様性の危機”4つの原因

  • 開発や乱獲
  • 里地里山などの手入れ不足
  • 外来種などの持ちこみ
  • 地球環境の変化

身近な生き物を知ろう!
神奈川県の里山生き物

里山の生き物とは
人が分け入らない原生的な自然(人間の影響を受けていない自然)と人の住む場所の間にある自然環境の中に見られる生き物のこと。

ホンドタヌキ
ネコ目イヌ科

見つけやすい時期:通年
見つけやすい環境:里山、山野、都市部など

 

ツバメ
スズメ目ツバメ科

見つけやすい時期:4月~10月
見つけやすい環境:市街地、農耕地、河川など

 

ニホンヤモリ
有隣目ヤモリ科

見つけやすい時期:4月~10月
見つけやすい環境:民家

 

コクワガタ
コウチュウ目クワガタムシ科

見つけやすい時期:5月~9月(成虫)
見つけやすい環境:森林、公園の樹木など

 

カントウタンポポ
キク科

見つけやすい時期:3月~5月(開花期)
見つけやすい環境:土堤、畑地、果樹園、道端など

 

ヤマユリ
ユリ科

見つけやすい時期:6月~8月(開花期)
見つけやすい環境:海岸から山地の草原、森林

写真提供:相模原市立博物館、秦野市くずはの家、自然環境保全課

「かながわ生きもの調査」に参加して、身近な生き物について知ろう! 考えよう!

「生きもの調査」って何?
みんなで身近な自然にすんでいる生き物を探して発見情報を報告する調査で、毎年行われているよ。

2022年 里山の生き物 報告件数ランキング

1
ツバメ

2
モンシロチョウ

3
ショウリョウバッタ

ツバメは、巣を作る場所やえさ場が減ったことで、2006年発行の神奈川県のレッドデータブック※1で減少種※2に区分されているけれど、2020年、2021年に続き、多くの発見情報があったよ。

※1 絶滅のおそれがある野生生物の生息状況をまとめた本
※2 生息地や生息個体数がとても減っている生き物

2022年 外来種 報告件数ランキング

1
アライグマ

希少なサンショウウオを食べたり、家やお寺の天井裏に入って、物をこわしたりよごしたりするんだ。

 

2
ハクビシン

アライグマと同じように、家やお寺に入りこんだり、農作物を食べたりするよ。

 

3
ガビチョウ

1970年代にペットとして輸入されたんだけど、人気が無くなってたくさん放たれてしまったんだ。

 

特定外来生物
外来種の中で、生態系や人の命・身体、農産物に特に大きな被害をおよぼすおそれがある生き物のこと。飼ったり別の場所に放したりするのは犯罪になるよ。

「生物多様性」を守るためには身近な生き物について知ること、考えることが大切! みんなも「かながわ生きもの調査」に参加して身近な生き物を発見しよう。

写真提供:相模原市立博物館、秦野市くずはの家、自然環境保全課、環境省

「かながわ生きもの調査」参加方法

ステップ1
>>>環境省の「いきものログ」にユーザー登録しよう

ステップ2
生き物を観察しよう

ステップ3
観察結果を「いきものログ」で報告しよう

ステップ4
みんなの報告結果を見よう

 

>>>「かながわ生きもの調査」についてくわしくはこちらから

 


監修:神奈川県自然環境保全課

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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