【橿原市昆虫館だより】名前の通りの見た目です「メダマカレハカマキリ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2023.06.12

【橿原市昆虫館だより】名前の通りの見た目です「メダマカレハカマキリ」

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今月のどうぶつ:メダマカレハカマキリ

学名:Deroplatys desiccata
カマキリ科
生息地:東南アジアの熱帯雨林 (マレーシア、インドネシア、フィリピン)

↑メス。メスの胸は、両はしが上に反り返っています。(※トップ写真は、オス)

名前の通りの見た目で

メダマカレハカマキリは、名前の通り、羽や胸の形が、かれた葉っぱにそっくりです。また、メスの羽の裏には、名前の由来の目玉模様があります。普段は見ることができませんが、いかくをするときに羽を立てて、目玉模様を見せつけます。メスの方がオスよりも大きく、色がこい場合が多いです。羽はありますが、メスは飛ぶことはできず、オスはたまに飛びます。

成虫になってからの寿命は、およそ半年くらいです。カマキリの仲間は、共ぐいをすることが多く、メダマカレハカマキリもたまに共ぐいをすることもあるため、成虫は個別で飼育をしています。幼虫は、十分なえさをあたえていればめったに共ぐいすることはないので、複数で飼育することが多いです。

いかくをして、目玉模様を見せつけるメス

タイミングが重要なペアリング

通常は、個別飼育をしているメダマカレハカマキリですが、タイミングを見計らって、成熟したオスとメスを同じケースに数日入れてペアリングし、卵を産ませます。産卵するときは、卵の周りを「卵のう」という泡状の物質でおおいます。

卵のうは、かわくと固めのスポンジ状になり、その中に細長い卵がぎっしりとつまっています。メダマカレハカマキリのメスは、生涯で8回くらい産卵をします。大きな卵のうは最初の方だけで、回数を重ねるにしたがって、小さくなる傾向があります。

産卵の様子

かしはらしニュース

今年から飼育を開始した コガタノゲンゴロウが、続々とふかしています

光を当てる時間や、産卵用の水草を入れるなど、産卵するための条件を整えたところ、早速産卵を開始したコガタノゲンゴロウ。続々とふかが始まりました。幼虫は、成虫とは形が大きく異なります。また、非常に凶暴で、すぐに共ぐいをしてしまうため、飼育は1ぴきずつ分けています。これからの成長が楽しみです。


写真提供:橿原市昆虫館

橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館

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エコチル編集部

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