【日立市かみね動物園だより】人間との共存「ニッポンツキノワグマ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
茨城
動物園だより
2023.04.10

【日立市かみね動物園だより】人間との共存「ニッポンツキノワグマ」

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ニッポンツキノワグマ

学名:Ursus thibetanus japonicus
食肉目 クマ科
生息地:本州、四国

胸の白い三日月模様が特徴です。まれにこの模様が無い個体もいるそうです。

豊かな自然とニッポンツキノワグマ

生息地は日本の本州・四国の森林で、九州では絶滅したといわれています。県内ではこれまでクマの生息は確認されていませんが、福島県との県境などでクマの出没が確認されています。

食べる物は植物が中心の雑食性で、季節に合わせて新芽や若芽、木の実や果実などを食べます。ある調査では、クマが食べる植物は90種類にもおよぶとか。他にも魚や虫、死んだシカやノウサギを食べることもあります。秋になるとドングリなどを食べて脂肪をたくわえ、岩穴や樹洞で冬ごもりします。この間にメスは1〜2頭の子どもを産みます。暮らしに多くの森林のめぐみを必要とするツキノワグマは、まさに豊かな自然の象徴です。


実のなる木を模した遊具を ゆらしてえさを取るオスのナオ

人間との共存

決まったなわばりを持たず、常に食べ物の多い場所を求めて行動しています。特に山の中の食べ物が不足する夏や、ドングリが少ない秋には行動範囲が広がり、これがクマが人里へ出没する原因といわれています。

クマの出没は農業・林業や人への被害を起こすことが多いため、人間との間に大きな問題が生じます。しかし人間やクマをふくめていろいろな動物が森の恩恵を受けています。

豊かな自然を保護し、動物たちと適度な距離を保ちながら共存していくことが早急に求められています。


暖かい日に落ち葉の上でお昼寝をするメスのベベ

日立市かみね動物園ニュース

4月19日は飼育の日!

4月19日の飼育の日にちなんで、飼育員や動物の飼育にまつわるイベントを行います。今回は小学生低学年を対象にえさの準備や掃除などプチ飼育体験を予定しています。くわしくは動物園ホームページをご覧ください。
(開催期間: 4月15日(土)16日(日))


写真提供:日立市かみね動物園

日立市かみね動物園
茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
TEL:0294-22-5586
https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/

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エコチル編集部

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