【福岡市動物園だより】最小群れは100頭こえることも「アラビアオリックス」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2022.10.11

【福岡市動物園だより】最小群れは100頭こえることも「アラビアオリックス」

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アラビアオリックス

学名:Oryx leucoryx
偶蹄目 ウシ科
生息地:アラビア半島

かんそう地帯にすみ、水を飲まなくても長時間活動できます。全身の白い毛は太陽光線を反射して熱を吸収しづらくしており、足元の黒い毛は寒いときに熱を吸収しやすくしていると考えられています。

オリックスの仲間で最小群れは100頭こえることも

オリックスは主にアフリカ大陸に生息しているウシ科の動物です。アラビアオリックスは、体長約170㎝、体重70㎏前後と、オリックス属の中では最も小さいです。

基本的にオスは単独、メスは8~10頭の群れで行動していますが、春や夏にはオス1頭とメス10数頭の群れを形成し、ときには100頭をこえる群れを作ることもあります。野生ではサボテンなどの多肉植物や果実を食べる他、前足を使って土をほり、細い根なども食べています。

アラビアオリックスのまっすぐの角

角はほぼまっすぐな形乱獲で絶滅したことも

アラビアオリックスの角は、ほぼまっすぐな形をしています。そのため、密猟者に乱獲され、1972年に野生個体は絶滅しました。飼育していた個体を1980年代から野生にもどし、現在の生息数は推定1000頭といわれています。日本では、横浜市金沢動物園と福岡市動物園で飼育されています。

福岡市動物園では5頭を飼育。去年生まれた「アミール」は人工ほ育で育ったため、飼育員を見つけるとすぐにかけ寄り、じゃれることもあります。以前は環境に慣れず常に警戒していましたが、今では放飼場内をごきげんに走り回ります。今年の7月に生まれた赤ちゃんは順調に成長。元気すぎて母親の「ミナ」が困っているところがたびたび見られます。

福岡市動物園の赤ちゃんオリックス

ふくおかニュース

10月に「ヤマネコ祭2022」を開催

10月8日は「ツシマヤマネコの日」です。長崎県の対馬にすむツシマヤマネコは、現在、絶滅の危機にひんしています。

福岡市動物園では、ツシマヤマネコの存在や現状などを、より多くの人に知っていただくことを目的として、10月はツシマヤマネコ啓発イベント「ヤマネコ祭2022」を開催します。 世界サイの日です。絶滅のおそれがあるサイを保護するため、世界各地の動物園でサイについて知ってもらうためのイベントがいっせいに開かれます。

2頭のミナミシロサイを飼育している福岡市動物園でも、サイの日当日に、飼育員による特別ガイドを行います。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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エコチル編集部

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