【葛西臨海水族園だより】名前にサメとつくのに、実はエイの仲間!?「シノノメサカタザメ」へのユニークなえさの食べさせ方を紹介!!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2022.10.03

【葛西臨海水族園だより】名前にサメとつくのに、実はエイの仲間!?「シノノメサカタザメ」へのユニークなえさの食べさせ方を紹介!!

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シノノメサカタザメ

学名:Rhina ancylostoma
ガンギエイ目 シノノメサカタザメ科
生息地:インド・西太平洋の温帯・熱帯域

「大洋の航海者 マグロ」水槽で見られる生き物たち

アカシュモクザメ

 

スマ

シノノメサカタザメのえさの時間

シノノメサカタザメは、名前にサメとつきますがエイの仲間です。カニなどの固いからもかみくだくことができる丸みをおびた歯をもっています。 シノノメサカタザメは、名前にサメとつきますがエイの仲間です。カニなどの固いからもかみくだくことができる丸みをおびた歯をもっています。

水槽では、アカシュモクザメなどのサメやエイの仲間の他、泳ぎの速いスマやハガツオもいっしょに飼育をしています。そのため、えさを水槽の上から落とすだけでは、スマやハガツオにほとんど食べられてしまいます。そこで、水槽の底についたら開いてえさをまく、手作りの “くす玉” を使ってえさをあたえています。

しかし、体の一番大きなシノノメサカタザメは、他のサメやエイをおしのけてえさを食べ過ぎたり、くす玉にかみついてこわしたりすることもありました。この対策として、先に “ボール” をしずめてシノノメサカタザメを誘導し、そのすきにくす玉を落とすことにしました。シノノメサカタザメは「ボールにさわるとえさが入ってくる」と覚えたのか、ボールを見つけるとすぐに食いつくようになりました。

このおかげで、安全に、かつ他の生き物たちにもしっかりとえさを食べさせることができています。普段も体の下側が見られれば、口や歯の観察はできますが、「ボールにかみついているシノノメサカタザメ」の口の動きと力強さは見応えがあります。ぜひご覧ください。


ボールにかみつくシノノメサカタザメ

かさいニュース

マグロってどんな魚?

10月10日は葛西臨海水族園の開園記念日です。毎年、開園記念日に合わせたイベントを企画しており、今年度は「見る、聞く、学ぶ 海の生きもの」を開催します。園内で楽しみながら海の生きものを観察するプログラムや、ご自宅などでお楽しみいただける配信プログラムを行います。ぜひお楽しみください。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都葛西臨海水族園
東京都江戸川区臨海町6-2-3
TEL.03-3869-5152
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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