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日本は、国土の3分の2が森林で、森林率は世界2位。森林は、私たちの暮らしとも深く関わっているよ。元気な森林をつくるために、できることは何だろう?いっしょに考えてみよう。
日本の木を使うと森が元気になる
私たちの暮らしの中で、木でできた物には、何があるだろう? 家やテーブルなど、木は暮らしのさまざまな所で活用できる大切な資源だよ。でも、プラスチック製品が増えたことで、暮らしの中で木を使うことが減っているんだ。
今、日本の森林には、使える木がたくさんあるよ。日本で育った木を使うと、森林を守ることにつながるんだ。木を切ると、環境を破壊してしまうと思う人もいるかもしれない。確かに、天然林の木を切ることは、生き物のすみかをうばうなど、環境破壊を引き起こしてしまう。でも、人の手で植えた人工林は、使うために育てた森。私たちが使うことで、「植える」「育てる」「木を切る」「利用する」という循環ができて、元気な森林を育てていくことができるんだ。そして日本の木の中でも、住む場所の近くで育った木を選ぶことが大切だよ(くわしくは、下の記事「地域の木を使うと、 どんな良いことがあるの?」を見てみよう)。
暮らしに木を取り入れよう
では、暮らしの中で木を活用するには、どうしたら良いだろう? そのヒントを得られる場所の1つに、「木の複合施設 ミマキウッドラボ」があるよ。今年の秋にオープンするこの施設は、子どもから大人まで、木のことを楽しく学べる場所。木のおもちゃで遊んだり、木工をしたりと、手や体を動かしながら、木に関わるいろいろな体験ができるよ。
ここに来たら、木の手ざわりや香り、音を観察してみよう。日本や長野の木を積極的に使っているから、目の前にある木材がどこで育てられたのか、聞いてみるのも良いかもしれない。家の中で、木材を使った製品に変えたい物があれば取り入れてみよう。木にふれることは、木を活用する方法を見つける一歩になるよ。
キーワード
森林率
地域の面積の内、森林が占める面積の割合。森林の多さを表している。
天然林
自然に育った森林のこと。人が手を加えなくても、自然の力で育つことができる。
人工林
人が木を植えて、育てた森林。人が手を加えないとあれてしまう。
いっしょに見てみよう!ミマキウッドラボって、どんな所?
ミマキウッドラボは、いつでも、だれでも、気軽に物作りができる木の複合体験施設として、今年の秋、東御市にオープンするよ。東御市で3代続く製材所(有限会社田中製材工業)が、木の良さを伝えるために作った施設なんだ。
ものづくり工房
木の家具や雑貨作りなどができるワークショップや木工教室を開催。作るために必要な工具は、借りることができるよ。
自習スペース
勉強や調べ物をするための個室もあるよ。ミニ図書館も利用できる。
木のあそび場
木のボールプールやすべり台では、小さい子も思い切り遊べるよ。
木の楽器を作ってみよう!
10月8日(土)〜9日(日)、東御市の芸術むら公園で開催される「火のアートフェスティバル2022」に出展するよ。8日(土)に、マラカスやカスタネット、ガラガラなどを木を使って作るよ。木の楽器を体感しよう。 (9日(日)はレーザー刻印の体験のみ)
▲木で作ったカスタネット
>>> くわしくは、 ミマキウッドラボの ホームページを見てね!
長野県産の木材を選ぼう!地域の木を使うと、どんな良いことがあるの?
長持ちする
地元の気候の中で、何十年も育った木は、その土地の気温や湿度、天候に合った木材になるよ。輸入された木材よりも、長野の気候になじむから、長持ちするんだ。
健康で快適になる
特別養護老人ホームの調査結果によると、木材をたくさん使っている建物の方が、インフルエンザやけが、不眠などになる人の割合が低かったよ。また、木の家は、アレルギーの原因になるダニを寄せ付けない効果があるんだ。
環境に優しい
森林は、光合成により空気中の二酸化炭素を貯蔵する役割を果たしているよ。木材になっても、吸収した二酸化炭素はそのままなので、地球温暖化を防ぐよ。住宅に木材を使うことは、街にもう1つの森林をつくることと同じ効果があるんだ。
さらに、地元の木を使うと、運ぶ距離が短くて済むから、二酸化炭素の発生量を減らすことができるよ。
森林は、再生可能な資源。 上手く暮らしに取り入れて、持続可能な社会を目指そう!
監修元:佐久地域振興局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。