【橿原市昆虫館だより】かたい体の秘密は…?「クロカタゾウムシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2022.06.13

【橿原市昆虫館だより】かたい体の秘密は…?「クロカタゾウムシ」

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クロカタゾウムシ

学名:Pachyrhynchus infernalis
ゾウムシ科
生息地:沖縄(八重山諸島)

体長は、大きくても1.5cmくらい

かたさの秘密は……

名前の通り、体が黒くて、とてもかたいクロカタゾウムシ。でも、ただ体の表面が、かたいだけではありません。その秘密は、他の多くの昆虫とちがって、左右の前の羽がくっついていて、より強度を高めているのです。その代わり、飛ぶことができません。でも、歩くのは上手です。体長は大きいものでも1・5㎝くらいでとても小さく、ひょこひょことかわいく歩きます。

えさは、昆虫館ではサンゴジュやヤマモモという植物の葉っぱ、リンゴ、ニンジンをあたえています。幼虫のときは、ドングリの中身を食べて育ちます。毎年、秋にクヌギやアベマキなど、大きめのドングリを集めて、幼虫にあたえています。

サンゴジュを食べるクロカタゾウムシ

 イベントでは大活躍です

クロカタゾウムシの仲間は、フィリピンを中心に、日本の八重山諸島からオーストラリアにかけて、たくさん生息しています。中には、キラキラとしたドットがらや、しま模様など、まるで宝石のような模様をしているものもいます。

日本に生息するクロカタゾウムシは、黒一色で地味に見えるかもしれません。でも、「歩く鉄アレイ」と呼ばれることもあるんです。ちょっと、かっこよく見えてきませんか? また、体がかたいので、昆虫館のふれあいイベントではさわってもらいやすく、大活躍の昆虫です。

黒一色は地味?

かしはらしニュース

たくさん羽化しました!

アフリカのカナブンの仲間、キンイロヒラズカナブンは、あざやかな黄緑色で、見る角度によって少しずつ色が変化します。昨年、広島の昆虫館から幼虫を分けていただき、その子孫が増えてきました。元気に育っているので、しばらく展示をお楽しみいただけそうです。


写真提供:橿原市昆虫館

橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館

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エコチル編集部

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