【沖縄ちゅら海水族館だより】おとなしいサメ「トラフザメ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
沖縄
動物園だより
2022.05.09

【沖縄ちゅら海水族館だより】おとなしいサメ「トラフザメ」

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トラフザメ

学名:Stegostoma fasciatum
テンジクザメ目 トラフザメ科
生息地:南日本、西大西洋、インド洋などの熱帯・亜熱帯地域

大きくて平たい頭に小さな目、全身にヒョウ柄の模様があるのが特徴で、全長は3.5mほどになります。また、尾びれがとても長く、体の半分にもなります。

おとなしいサメ

トラフザメはテンジクザメ目トラフザメ科に属するサメで、テンジクザメ目にはトラフザメの他にも、魚類最大でもあるジンベエザメも分類されます。共通しているのは人をおそうような危険なサメではないということです。

トラフザメの幼魚は黒地に白色のシマ模様をしており、そのシマウマのような見た目から英名ではゼブラシャークと呼ばれています。また、トラフザメは夜行性で、日中は海底で休んでいることが多いサメです。えさは海底の貝や小さな魚などで、大きな口で吸いこむようにして食べています。


シマウマのような幼魚の模様

トラフザメの産卵

トラフザメは沖縄美ら海水族館の「黒潮の海」大水槽で、毎年卵を産んでいます。卵の大きさは20㎝程度、黒に近い茶色をしており、付着糸(卵が流されないようサンゴや海底に固定させるための糸状のようなもの)が付いています。

毎年3〜7月ごろ、大水槽の底に卵がぽんぽんと落ちています。産卵から4カ月ほどで黒と白のシマ模様の赤ちゃんがふ化します。実はこのシマ模様は個体で少しずつちがい、飼育員はそのちがいを見分けることでそれぞれの個体を管理しています。

ぜひ、みなさんも「黒潮の海」大水槽の底にいるトラフザメにも注目してみてくださいね。


卵からふ化した幼魚

美ら海ニュース

レッツ黒潮探検

沖縄美ら海水族館の人気プログラムの1つに「黒潮の海」大水槽を水面上から自由に見ることのできる「黒潮探検(水上観覧コース)」があります(観覧不可時間有)。ジンベエザメやマンタたちが足元を通ったり、飼育員が作業する様子を見たりすることができるので、ぜひみなさん黒潮探検をしてみてくださいね。


写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館
〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川424番地
TEL 0980-48-3748
https://churaumi.okinawa

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エコチル編集部

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