静岡
特集
2026.01.13

【エコチル特集】森が竹でいっぱいに!?放任竹林って何?

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全国で使われなくなってしまった竹林が増えているんだ。どんな問題が起きているのか、いっしょに学んでみよう。

放任竹林って何?

「放任竹林」とは、手入れされずにそのまま放置されてしまった竹林のことだよ。竹は昔、食材や日用品の材料として生活に欠かせない大切な資源だったんだ。ところが最近では、海外から安くタケノコが輸入されるようになったり、プラスチック製の日用品が増えたりして、竹の利用が減ったことで、竹林がそのまま放置されることが増えているよ。

さらに竹は成長のスピードがとても早いって知ってた?1日に1m、1~2カ月で20m以上になったという記録もあるんだ。
実際に静岡市でも竹林が広がっていて、谷津山では2009年から2020年の11年間で、約5haも増えたと報告されているよ。(図1)

【図1】静岡市の竹林の現状

竹林分布は、国土地理院の航空写真を用いて職員がマッピングしているんだ。そのため、マップの値は参考値になるよ。

どんな問題が起こるの?

放任竹林が増えると起こる問題を3つ紹介するよ。

1つ目は生き物が減ってしまうこと。竹林の面積がどんどん広がって、あちこちで竹がたおれてしまっているんだ。竹が生え過ぎてしまうと、太陽の光をさえぎり、他の植物が育たなくなるよ。植物が少なくなると、その植物を食べたり、すみかにしている動物や虫などもいなくなってしまうんだ。

2つ目は森林の「緑のダム」としての力が弱くなること。「緑のダム」という言葉を知っているかな?森が雨の水をためて、ゆっくりと川に流す仕組みのことだよ。でも竹は根が浅いから、水をためる力が弱いんだ。竹以外の植物が育たないと、雨が一気に川に流れてしまい、洪水や水不足の原因になることがあるよ。

3つ目は土砂災害が起こりやすくなること。放任竹林には地滑りなどの災害を起こすおそれがあるんだ。実際に静岡市葵区門屋地区では、令和4年の台風15号によって土砂崩れが起きてしまったよ。

そこで、市内では放任竹林を良い里山に再生するための活動が進んでいるよ。「里山保全団体」と呼ばれるグループがたくさんあって、竹林をていねいに整備してくれているんだ。

他にもNPO法人「BASS plus」などの竹林整備団体が計画した「レッパーくんのもぐもぐサポートプロジェクト」をはじめ、放任竹林を上手に活用しようとする取組が広がっているよ。

放任竹林の対策方法

1.竹あかりの「アカリノワ」
放任竹林の竹を使って地域のイベントなどを盛り上げるために、竹灯籠の展示を行っているよ。

2.地域の「里山保全団体」の活動
静岡市と里山保全団体は未来の保全団員のために竹の伐採体験を行っているよ。

3.季咲亭の「静岡めんま」

季咲亭では放任竹林の若竹をめんまに加工することで、おいしく地域保全に参加できる取組をしているよ。

4.竹チップを「道路の舗装材」に!
道路を造るときに「竹の粉」を混ぜることで、ひび割れしにくくて、歩き心地の良い道路を造ることができるよ。

レッパーくんの
もぐもぐサポートプロジェクト

レッサーパンダは毎日たくさんの竹の葉を食べるんだ。
そこで、放任竹林の整備で出た竹の葉をレッサーパンダに食べてもらう「レッパーくんのもぐもぐサポートプロジェクト」が始まったよ。

竹林の整備団体をまとめる静岡市の環境共生課とNPO法人「BASS plus」を中心に、たくさんの団体が支援しているよ。

静岡市の取組

静岡市立清水船越小学校(6年1組)

地域の公園でのイベント「船越万博」に向けた放任竹林の学習と竹の利活用について学んだよ!

静岡大学教育学部付属特別支援学校

自分たちで伐採した竹の枝葉をレッサーパンダに届けたよ!


監修:静岡市 環境局 環境共生課 自然ふれあい係

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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