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今月のどうぶつ:ブリ
学名:Seriola quinqueradiata
スズキ目 アジ科
生息地:北西太平洋。沿岸性の回遊魚

ブリの幼魚。ブリは成長につれて呼び名が変わる「出世魚」で、新潟ではシオノコ→イナダ→ワラサ→ブリと呼ばれます。
「回遊魚」とは?
体長が1.2mになるブリは、大型の回遊魚です。回遊魚というのは、季節によって生息する海域を変える魚のことです。ブリは東シナ海周辺の暖かい海域で生まれ、日本海へ流れる対馬海流に乗って北上しながら成長します。北海道まで到達するブリは豊富なえさを食べてから、秋から冬にかけて南下し、春から夏にかけてまた北上します。
出世魚としても知られるブリは、大きくなるにつれて名前が変わります。稚魚のときはモジャコとよばれ、約4年かけて1m以上になると、ブリと呼ばれます。その間に約3回変わる呼び名は、地方によってちがいます。佐渡では、イナダ→フクラギ→ニマイズル→ブリというように名前が変化します。

水あげされたブリ
写真提供:新潟県佐渡地域振興局農林水産振興部(水産庁舎)
佐渡を代表する魚
天然のブリの漁かく量が日本の中でも多いこともあって、ブリは「佐渡市の魚」になっています。冬にとれる「寒ブリ」は、北の海で太ってきて、日本海を南下する中で身がしまってくるので、とくにおいしいとされていて、「冬魚の王様」と呼ばれます。
佐渡では、固定された大きな定置あみでのブリ漁が多いです。冬の気圧配置で「雪起こし」と呼ばれるかみなりがなると、日本海を南下するブリが両津湾ににげこみ、ブリがたくさんとれる季節が始まります。そのために、佐渡ではこのかみなりのことを「ブリ起こし」と呼びます。

寒ブリのさしみ
写真提供:新潟県佐渡地域振興局農林水産振興部(水産庁舎)
マリンピアニュース

クラゲと楽しむクリスマス
今年のクリスマスは、マリンピア日本海で海中気分を味わってみませんか? クラゲがただよう3本の水槽とともに、2000個のLEDライトで青く光る約4mの天然モミの木を、本館地下のマリンピアホールに展示します。水族館ならではの幻想的な雰囲気をぜひ楽しんでください。展示は11月22日(土)から12月28日(日)まで。
写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海
協力・監修/新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/
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