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今月のどうぶつ:クロオオアブラコウモリ
コウモリ目/ヒナコウモリ科
【生息地】モンゴル南東部、 中国中部・北東部・東部、ロシア 極東部・南部、朝鮮半島、日本
円山動物園にはオス1頭がいます。
世界に約1000種!なぞ多きコウモリ
コウモリは世界に約1000種、日本に約40種、そのうち北海道に約20種が生息しているといわれています。コウモリはネズミの仲間に次いで最も繁栄している種ですが、繁殖方法や寿命など生態については分かっていないことが多く、なぞに包まれています。ほとんどの種が虫を食べますが、中にはフルーツを食べたり、他の生き物の血を吸ったりする種もいます。
コウモリの特徴の1つ目は、夜行性で、口や鼻から超音波を出して、反響する音を拾って獲物の位置を特定できることです。2つ目は、逆さにぶら下がることです。足のつめがかぎ状になっており、かべなどにはり付くこともできます。3つ目は、指からしっぽの先までうすい筋肉の膜がはっていて、ほ乳類の中で唯一、羽ばたいて飛ぶことができます。また、しっぽを丸めることで皮膜が袋状になるのを利用して、虫などをつかまえます。

うすい筋肉の膜を使って飛びます
札幌にも暮らすクロオオアブラコウモリ
札幌には、クロオオアブラコウモリというコウモリが生息しています。大きさは4~6㎝、体重は10g前後で、皮膜を広げると約25㎝あります。よく見ると、とてもかわいい顔をしています。
円山動物園では、クロオオアブラコウモリのオス1頭を展示しています。えさはコオロギとミルワームで、多いときは体重の約半分の量を1日で食べます。11~5月ごろは、かべにはり付いて冬眠している様子が間近で見られますよ。

かべにはり付いて冬眠します

クロオオアブラコウモリの赤ちゃん
まるやまニュース

干支展「午」を開催!
動物の魅力や動物園が持つ役割を伝えるために毎年、年末年始に翌年の干支となる動物をテーマとした展示を行う「干支展」を開催しているよ。2026年の干支【午】にちなんで、シマウマやシェトランドポニーの生態についてのパネル展示やミニイベントなどを行うよ。
開催期間:2025年12月11日(木)~2026年1月13日(火)
※絵馬配布は1月1日(木・祝)~3日(土)のみ
教えて! 飼育員さん
飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!
質問
動物は、寒い冬をどうやって過ごしているの?
答え
本来寒い地域に生息する動物は、冬になると厚い毛皮に生え変わったり、皮下脂肪を増やしたりするなどして寒さにたえられるように進化し、北海道の厳しい冬にも順応します。一方、暖かい地域に生息する動物は、円山動物園では暖房が完備された屋内で快適に過ごします。

協力・監修/札幌市 円山動物園
札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。






