【エコチル特集】電気を使うと二酸化炭素が増える!?電気と地球温暖化の関係｜地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア

私たちは、普段の生活の中で、テレビや冷蔵庫、ゲーム機やスマートフォンなどいろいろな電化製品を使っているよね。実は、電化製品を動かす電気と地球温暖化に関係があることを知っているかな？今回は、これら2つの関係についてくわしく見ていこう！

地球温暖化って何？

空気中の二酸化炭素が増え続けると、地球全体の温度が上がって、気温が高い日が続いたり、雨が多く降る日が続いたりして、いろいろな影響が出てくるよ。これが、地球温暖化なんだ。地球温暖化を防ぐには、空気中の二酸化炭素の量をできるだけ少なくすることが大事だよ。

私たちは毎日の生活の中でいろいろな電化製品を使うよね。電気をつくる方法には、火力発電、水力発電、太陽光・風力・地熱発電、原子力発電などがあって、日本は火力発電の割合が多いんだ。火力発電は石油や石炭などを燃やすことによって発電する方法なので、多くの二酸化炭素が発生してしまう。また、燃料の石油・石炭・天然ガスは限りある資源のため、いつかは使えなくなってしまうと考えられているよ。

だから、テレビやエアコンの使用時間を少なくして電気を節約したり、二酸化炭素が出ないクリーンなエネルギーを使って電気をつくったりすることが大切なんだ。

クリーンなエネルギーとは？

太陽光、風力、水力、地熱など、自然の力で作るエネルギーのことだよ。発電するときに二酸化炭素を出さない長所があるけど、安定した発電ができないという短所もあるんだ。例えば、太陽光発電は雨の日や夜間に効率良く発電ができず、つくる電気の量が少なくなってしまう。電気はためることができないから、蓄電池で電気をたくえると雨の日や夜間も使うことができるよ。

蓄電池とは、1回限りではなく、充電を行うことで電気をたくわえ、くり返し使用することができる電池のこと。スマートフォンやノートパソコンなどに内蔵されているバッテリーなどもその一種。蓄電池はあまった電気を貯めておいたり、電気の安定に役立てることもできるんだ。

地球は暑くなっている!!

地球の大気にふくまれる温室効果ガス（CO₂など）には、太陽からのエネルギーを宇宙ににがさないようにして、生き物が生活しやすい気温にする働きがあります。ところが、CO₂の量が増え過ぎると、地球がどんどん暑くなってしまいます。

地球温暖化のしくみ

地球温暖化の原因！？
CO₂を減らすエコなくらし

CO₂はなぜ増えいているの？
生活に欠かせない電気などのエネルギーを作るには､たくさんの化石燃料が使われており､大量のCO₂が発生しています｡

地球にやさしいクリーンなエネルギー

太陽光発電
太陽の力を利用

風力発電
風の力を利用

水力発電
水の力を利用

地熱発電
熱の力を利用

バイオマス発電
有機エネルギーを利用

これからの｢エコなくらし｣ってどんな感じ?

おうちの中で、どんなエコなくらしができるか、考えてみてね！

※出典：資源エネルギー庁「総合エネルギー統計速報」加工

木炭って電気をためられるの?!
木炭蓄電装置について

電気をためられるものって聞くと、きっと乾電池やリチウムイオン電池が頭にうかぶと思うけど、実は炭にも電気がためられるって知っているかな？正式には電気二重層キャパシタという名前なんだけど、木炭を特別な加工で活性炭にすることで表面の小さな穴を増やし、そこにイオンが吸着するって仕組みで電気がためられるようになるんだ。

地球温暖化を防ぐためにも、太陽光発電のようなクリーンなエネルギーを使った発電をもっと増やさないといけないってことは上の記事で説明したけど、不安定な自然の力から電気をつくって安定的に使うには、つくった電気をためておく蓄電がとても重要になるんだ。

電池ってとても難しいものからできてるイメージがあると思うけど、昔の人々のように自分たちで木を切って炭を作る延長で蓄電装置が作れるって知ったら、自分でも作れそうって気持ちにならない？実は木炭から蓄電装置を作るワークショップを、この夏から定期的に相模原市内のイベントなどで実施しているんだ。作るのは小さなものだけど、急速充電できてLED電球を光らせることができる装置を簡単に作ることができるんだ。冬にも開催する予定なので、気になったらぜひ体験しに来てね！

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