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今月のいきもの : オオイカリナマコ
学名: Synapta maculata
無足目 イカリナマコ科
生息地:与論島以南の南西諸島、インド洋から太平洋の熱帯域
開催中の『かわりものいきもの展』から、注目の生き物、オオイカリナマコを紹介します。
ヘビのように細長く、さわるとくっつくよ
体をのばすと最大で3m近くにもなる、ナマコの仲間で最大クラスの種。ただし、この大きさは水を吸ってふくらんでいるためで、刺激を受けると水をはき出して10分の1ほどに縮んでしまいます。
グニャグニャした体の表面(皮膚の中)には、イカリ型をした1㎜程度の細かい骨片がいくつもあり、名前の由来になっています。さわると、この骨片がマジックテープのように引っかかり、ベタベタと手にはり付きます。足に相当する器官を持たないため、移動や潮に流されないようふん張るときなどに、この骨片を利用していると考えられています。
イカリ状の骨片(拡大)
触手が生えた口は不気味?かわいい?
体の先端を見ると、ゆらゆらと動く15本の触手(フサフサとした細長い花びらのようなもの)があります。その真ん中に開いた穴が口です。サンゴ礁の砂地などに生息するオオイカリナマコは、海底でたえず触手を動かしながら、砂をつかんで口に運びます。砂についた有機物(藻やプランクトン、生物の死がい・ふんなど)を腸内で吸収し、残った砂は、おしりから出します。こうして砂をきれいにしてくれる、おそうじ屋さんでもあるんです。
触手の動きにも注目!
さがみはらニュース
愛すべき「かわりもの」絶賛展示中!
多目的室1で秋季特別企画展『かわりものいきもの展~ヘンだっていいじゃない!~』が開催中!例えば、陸上で活動する魚や、つばさを持つほ乳類、さかさまの体勢で泳ぐナマズなど、常識をくつがえすようなおもしろい生き物たちを約25種類紹介しています!
◆12月7日(日)まで
写真提供・協力 ・ 監修/相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
〒252-0246 神奈川県相模原市中央区水郷田名1-5-1
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