北海道
動物園だより
2025.10.14

【円山動物園だより】ネコ科の動物の中で唯一群れ(プライド)で行動します「ライオン」

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今月のどうぶつ:ライオン

食肉目/ネコ科
【生息地】アフリカのサバンナ

円山動物園にはオス1頭、メス1頭がいます。

ライオンの「プライド」

ライオンは、ネコ科の動物の中で唯一群れ(プライド)で行動します。オス1~2頭とメス4~5頭の小さな群れから、最大40頭の大きな群れまであります。メス同士で協力しながらかりと子育てをして、オスはプライドを守ります。

オスは2才前後でたてがみが生えると、群れから離れて単独または兄弟などでさまよい歩きながら暮らし、4~5才で他のプライドをおそって乗っ取ることもあります。乗っ取られた群れの子どもは殺されてしまうこともあり、新しく加わったオスは自分の子孫を残すために繁殖します。

オスは体重130~250㎏で、体が大きくがっしり、メスは80〜130㎏でほっそりしています。えさはシマウマやヌーなどで、立派なきばと、表面がトゲトゲ・ザラザラの舌、するどいかぎづめを使って、骨から肉をこそげ取りながら食べます。オスもメスも敵をいかくするときやテリトリーを主張するとき、仲間とコミュニケーションを取るときなどに鳴きます。耳はよく動き、8㎞先の遠ぼえも聞こえるといわれています。

オスのパーチェ、体重は約207㎏

元気に成長中の2頭

円山動物園で飼育中のオスのパーチェとメスのイトはどちらも3才です。えさは馬肉、鹿肉、丸鳥です。野生ではかりの成功率が2~3割で、食べられない日もあります。飼育下では、えさが多い日、少ない日に分けて、1週間でパーチェに30㎏、イトに約13㎏あたえます。将来同居を目指しており、今はあみごしに寄りそう姿が見られます。成長中の2頭を、長い目で見守ってもらえるとうれしいです。飼育員によるガイドにも、ぜひ参加してくださいね。

メスのイト、体重は約76kg

大きな足と分厚い肉球

まるやまニュース

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場所:動物園科学館

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

なんでカンガルーとライオンはいつもねているのですか? (うちのパパみたいですね)

答え

「疲労の回復や体力の温存」がねることの主な理由です。カンガルーとライオンは夜間や朝早くに活動して日中は休みます。私たちが日中によく見ているので、いつも休んでいるように感じるのかもしれません。特にパパについては、みんなの笑顔のために一生懸命お仕事をして、おうちでは安心して休んでいるのでしょう。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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