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みんなは、「びん・かん・ペットボトル」の日に出されたごみが、ごみ収集車が持って行った後、どうなっているのか知っているかな?
そのごみ収集車が向かう場所や、そのごみがどうなっているのかを教えるよ。まず、1日にどれくらいのごみが集まるのか解説するね。
僕が取材に行った「駒岡資源選別センター」は、1日に約45tの資源物を処理しているんだ。
運ばれて来るごみはもっと多いよ
ペットボトルは毎日約40〜50万本も運ばれて来ているんだ。すごい量だよね。
昔はペットボトルよりびんの方が多かったんだけど、最近はペットボトルの方がたくさん来るから、新しい処理の仕組みを考える必要があるんだ。
収集したびん・かん・ペットボトルを機械で選別
みんなが分別して捨てた後に「駒岡資源選別センター」では機械や人の手で、さらに選別をしているよ。その選別の仕方を見ていこう。
まず、最初に機械で袋を破いて、中の資源ごみを出すよ。
次に人の手でびん・かん・ペットボトル以外の物を取りのぞくよ。
中には、カメラやテニスボール、なべ、洗剤の容器まで入って来ることもあるんだ。えっ、なべ?と思うかもしれないけど、本当に入って来るんだよ。
どんな物があるか探してみてね
次に、磁石の力でスチールかんを引き寄せて選別するんだ。
この選別されたスチールかんは機械でつぶして、大きなかたまり(約30kg)にするよ。
これでトラックも運びやすくなるんだ。このスチールかんは金属を回収している会社に、1年で約600tも引き渡しているよ。
次に、選別するために物をゆらして、小さいごみや土を落とした後は、風の力で重いびんと軽いアルミかんやペットボトルに分けられるよ。
選別し終わったびん
びんは、人の手で無色、茶色、その他の色別に分別されて、びんや道路の材料などになるんだ。
飛ばされたアルミかんとペットボトルは、さらに磁石の力を利用してアルミかんとペットボトルに分けるんだ。
アルミかんもつぶして、1個約20kgのかたまりにして、1年で約1300tを金属を回収している会社に引き渡しているんだって。
ペットボトルは、人の手で、ペットボトル以外の物を取り除いて、機械でまとめてつぶし、1かたまりが約20kgにして、1年に3000twリサイクルする会社に引き渡しているんだ。
そして、リサイクルされたペットボトルは服や卵のパックなどに生まれ変わるんだ。
運ばれて来るペットボトルの約4割はキャップやラベルが付いていて、リサイクルしにくいから手間になるんだ。
プレスされたペットボトル
ここ「駒岡資源選別センター」に運ばれるごみのうち、77〜78%はリサイクルできているんだよ。
逆に、ペットボトルやびんの中身を洗うのをちょっと忘れただけで、リサイクルできた物が燃えるごみになったり、うめ立て場に運ばれたりして、リサイクルできない物が1年間で2.3tもあるんだ。
ごみを分別することは、地球に優しく資源を大切に使うことにつながるよ。
今日からびん・かん・ペットボトルを正しく分けて、リサイクルに協力しよう。

市立札幌みなみの杜高等支援学校 2年|エコチル編集部にて協育実習を実施