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日本では、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物が1年間で450万t以上もあるよ。 この量を減らすには、どうすれば良いのかな? 私たちにできることと、最近話題になっている 「リチウムイオン電池」の捨て方についても見ていこう!
さまざまな場所で発生する食品ロス
食品ロスとは、まだ食べられるにも関わらず、捨てられてしまう食べ物のことをいうよ。2025年6月に環境省から発表された、令和5年度の日本の食品ロスの発生量(推計)は約464万t。年々、食品ロスの量は減ってきているけれど、それでもまだまだ多いね。
こういった食品ロスは、家庭や飲食店で発生する他、生産者から消費者に食品が届くまでの過程でも発生しているんだ。例えば、農業や漁業といった生産の場では、とれ過ぎによる廃棄、工場などの製造の場では、作り過ぎ、パッケージの印字ミスや破損、販売店からの返品による廃棄があるよ。そして、おうちでは料理の食べ残しや作り過ぎ、食品の買い過ぎや使い忘れ、野菜の皮のむき過ぎなど、あっ! と思い当たることがあるかもしれないね。
食品ロスはもったいないだけじゃない!
また、食べられるはずの物が捨てられるだけでなく、ごみの焼却にともなう環境問題も心配されているよ。
まず1つ目の問題が、食品ロスをふくめた多くのごみを廃棄するため、ごみ処理に多額のコストがかかってしまうこと。その額、年間約2兆円といわれているよ。
2つ目が、可燃ごみとして燃やすことでCO₂が排出されること。さらに、焼却後のはいのうめ立てなどによる環境負荷も考えられるよ。もし食品ロスを100t減らすことができれば、46tものCO₂を削減できるんだって。
食べ物をむだにしないよう、私たちは何ができるのかな? 例えば、おうちや飲食店では残さずに食べるとか、冷蔵庫の中が整理されていると、何が入っているか分かりやすくなって、使い忘れや買い過ぎが防げるよ。他にもできることはあると思うから、みんなでいっしょに考えていきたいね。
東京都が掲げる食品ロスの削減目標
東京都は、2030年に食品ロスを2000年比で60%減、2050年に食品ロス実質ゼロを目指して、AI等を活用した需要予測、食品リサイクルの促進など、さまざまな取組を進めているよ。
今日からできる!
食品ロスゼロ・グッドアクション!!
食品ロスを減らすために、私たちができることはたくさんあるよ。
1.消費期限と賞味期限のちがいを知る
[消費期限]
日付を過ぎたら食べない方が良い期限
弁当、サンドイッチ、惣菜、傷みやすい食品など
[賞味期限]
おいしく食べられる期限
おかし、カップめん、かんづめなど
賞味期限は「おいしく食べられる目安」として覚えておこうね。期限が過ぎたからといって、すぐに捨てるのではなく、捨てる前に食べられるかどうかを確認することが大切だよ!
2.すぐに使う食品は 「てまえどり」をする
すぐに使う食品は、商品棚の手前から取る「てまえどり」をしよう。手前の商品はおくに置いてある商品よりも期限が短い場合が多く、期限切れや売れ残りによる廃棄を防げるよ。
3.お店では食べられる分だけ注文しよう!
そのときの体調やお腹の減り具合に合わせて、ちょうど良い量の料理を注文してね。
参考:
>>> 東京都「東京食品ロス0アクション」
>>> 農林水産省「aff 10月号」
混ぜるな危険!
リチウムイオン電池の捨て方を知ろう!
みんなはリチウムイオン電池って知ってるかな? 身の回りにいっぱいあって、さまざまな商品に使われているんだ。このリチウムイオン電池を別のごみと混ぜてしまうと、発火のおそれが!きちんと捨て方を知っておこう!
リチウムイオン電池は、大きな衝撃を受けると強いけむりや火が出るため、注意が必要だよ。さまざまなごみと混ざって捨てられて、ごみ収集車やごみ処理施設の火災が多く起きているんだ。
どのような製品に使われているの?
コンセントをつながなくても動く製品は要注意だよ!
キッズ携帯
ゲーム機
タブレット
タッチペン
モバイルバッテリー
小型扇風機
ワイヤレスイヤホン
デジカメやビデオカメラのバッテリー
>>>「リチウムイオン電池 混ぜて捨てちゃダメ!プロジェクト」はこちらから!
今月の『わが家の環境局長』Vol.12
おうちの環境リーダーとして活躍しているお友達を紹介するよ!
明星学園小学校 6年生 N.Y.さん
ぼくは、わが家の環境局長として、前よりも環境を意識するようになりました。たとえば、早寝早起きをして夜はなるべく照明をつけないことや、コンセントをこまめに抜くことなど、小さなことでもコツコツ続けていけば、地球温暖化を少しは防げると思います。これからも、小さな努力を続けていきたいです。
★東京都では、小学生のキミを「都知事が環境局長に任命」する取組を実施中♬
みんなの活動を公式インスタグラムでみてみてね。
>>>【東京都公式】わが家の環境局長広報隊 Instagram
協力:東京都

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