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今月のどうぶつ:ホオアカトキ
学名:Geronticus eremita
コウノトリ目 トキ科
生息地:モロッコ、アルジェリア、トルコ東南部、 イラク、イエメン
今年当園で生まれた幼鳥(写真は生後2カ月ごろ)。子育てが苦手な親鳥に代わって飼育員の手で育てました。
毛の無い赤い頭が特徴 野生では絶滅危惧種
全長約70〜80㎝の大型の鳥です。全身をおおう羽は黒く光沢があり、光の当たり具合によって緑色や青色にも見えます。長いくちばしは赤く、頭と顔は成長とともに羽がぬけて赤いはだがむき出しになります。
乾燥地を好み、河川や海岸沿いの切り立った岩場に群れで生息。昆虫やカタツムリ、カエルなどを食べます。野生下では生息環境の悪化や狩猟等によって絶滅に近い状態にあり、保全のために世界各地の動物園が飼育と繁殖を行っています。
頭部の羽は大人になるとぬけるよ
春に生まれた2羽が元気に大きく成長
京都市動物園でもホオアカトキの繁殖に取り組んでいます。今年は4月にひながふ化しましたが、親鳥が育てないため、飼育員が協力して世話をして育てました。ひなのえさは、鳥用の人工乳と魚のミンチを混ぜたものからスタート。その後は成長に合わせて配合を変え、生後2カ月ごろには、まるごとの魚やトキ用の固形飼料を飼育員の手から食べるようになりました。体重が1㎏を超え、成鳥に近い大きさになると、飛ぶ練習も始めました。夏には自力でえさを食べるようになり、親鳥がいるフラミンゴ舎に戻って元気に暮らしています。
幼鳥には、まるごとの魚も
ひなには、えさをシリンジで
きょうとニュース
3連休の夜は動物園へ行こう!
【秋の夜間開園】
9月13日(土)・14日(日)・15日(月 祝)の3連休は、開園時間をいつもより3時間延長します(午後8時まで開園/入園は午後7時30分まで)。昼間とは異なる動物たちの様子を見に来てくださいね。
13日(土)と14日(日)は、平安女学院大学の学生によるコラボイベントも実施します!
写真提供/京都市動物園
協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://zoo.city.kyoto.lg.jp/zoo/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。