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木の良さをたくさんの人に伝えるため、木工ワークショップの開催や木育インストラクターの育成に取り組む米地さんに、森や木について学び、考えることの大切さをお聞きしました。
今月のテーマ:木や森について考える
環境問題の正解は1つではありません
木とふれ合い、木や森、地球のことに
興味を持って、学んでほしい
NPO法人木育フォーラム理事長 米地 徳行 さん
大宝木材株式会社および有限会社アルブル代表取締役。木の良さを広めるという理念のもと、アルブル木工教室、NPO法人木育フォーラムを創設。出前授業を通して木育の普及促進に尽力。「木育・森育近畿フォーラム」を主催し、今秋に第7回の開催を予定している。
木を使ってこそ森が守られる
米地さんが理事長を務めるNPO法人木育フォーラムでは、木でペンなどを作るワークショップや、木育インストラクターを育てる講座などを行っています。
「私たちは『木は使ってこそ森が守られる』という考えを大切にしています。木を切る=環境破壊と思われがちですが、適切に木を使い、新しい木を育てていくことが健全な森を保つ秘訣です。そのため、国産の木材をできる限り活用しています。また物作りを通じて、大量消費・大量廃棄に対抗する文化を育てたいと考えています。」
森を知ることは考える力を育てる
“自然と共に生きる”という考えを、木育を通して次世代に伝えていくことが使命だと語る米地さん。
「木は“再生産できる資源”です。育てるのに時間はかかりますが、きちんと手入れをし、必要な分だけ使えば、森はずっと元気でいてくれます。
木の割りばしをやめて石油から作ったプラスチックのはしにかえるのは本当にエコでしょうか? 環境問題は、答えが1つではありません。いろいろな面があり、考え方もいくつもあります。たくさん知り、自分でよく考えることが大切です。木とふれ合い、森を知ることは、“考える力”を育ててくれます。ぜひ木のこと、森のこと、地球のことに興味を持って、学んでください。」
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。