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生物多様性は私たちの暮らしに密接に関わっていて、とても大切なものだよ。 でも、どこがどう大切なのかな? 生物多様性について学んでいこう!
3つの種類がある生物多様性
地球には3000万種の生きものがいるといわれているよ。私たちが暮らしている日本には、確認されているだけで約9万種、まだ知られていない生きものをふくめると30万種をこえると推定されているんだ。
これらの生きものたちは、長い歴史の中で、川や海、森など、異なる環境下で自分たちの生きる場所を見つけながら共に進化し、複雑に関わり合いながら生きてきたよ。この生きものたちの豊かな個性とつながりのことを生物多様性といい、この生物多様性には、下のイラストにあるように、
・生態系の多様性
・種の多様性
・遺伝子の多様性
という3つの種類の多様性があるよ。
私たちの暮らしは、こういった生物多様性からあたえられるたくさんのめぐみによって支えられているんだ。
3つの種類の生物多様性を知ろう!

生物多様性はなぜ大事なの?
例えば、森林は大気中のCO₂(二酸化炭素)を吸収し、O₂(酸素)や水蒸気を放出する働きを通じて気候の調節などに大きな役割を果たし、昆虫や鳥は花粉を運んで受粉させる働きによって、果物や野菜が実を結ぶことを助けているよ。他にも、コットンやシルク、ウールといった衣類やタオルなどに使われる天然繊維は動植物が原材料で、ノートや教科書などの紙の原料となるパルプは木材や繊維をふくむ植物から取り出されたものだよ。
このように、生物多様性は私たちの暮らしと密接に関わっているんだね。
ただ、人の生活や開発などによって生きものの数が減少したり、外来種によって在来種の居場所がうばわれてしまったり、里地や里山を放置したことによって生態系がみだれてしまったりなど、現在、かつてないスピードで生物多様性が失われているんだ。
私たちの生活は、生物多様性のめぐみがなければ成り立たないよ。生物多様性を守っていくにはどうすれば良いのか、下のイラストを参考に、みんなで考えていこうね!
参考:
>>> 神奈川県「かながわ生物多様性計画2024-2030」
神奈川県「生物多様性パンフレット–今、私たちにできること」
生物多様性を守るために、できることから始めよう!
生物多様性を守るために、私たちには何ができるのかな?まずは、日ごろから自然環境や生きものに興味を持つことから始めてみよう!
地元でとれたものを食べ、旬のものを味わう
自然を体験し、動物園・植物園などを訪ね、生きものにふれる
自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、写真や絵、文章などで伝える
エコマークなどが付いた環境に優しい商品を選んで買う
生きものや自然、人や文化との「つながり」を守るため、地域や全国の活動に参加する
「かながわ生きもの調査」結果発表!!
今年はどういった結果になったのかな?
かながわ生きもの調査とは?
みんなが楽しみながら自然の大切さや生物多様性の重要性を知ってもらうことを目的として、「かながわ生きもの調査」を実施しているよ。神奈川県内にすんでいる里山の生きものや外来種を観察・撮影し、スマートフォンやタブレット、パソコンを使って報告すればOK! だれでもかんたんに参加することができるよ。
>>>「かながわ 生きもの調査」の詳細や利用方法はこちらから
[里山のいきもの]対象種(16種)

[外来種]対象種(18種)

2024年度対象種別報告件数ランキング
・里山の生きもの調査
1位 ツバメ(41件)
・外来種調査
1位 セイヨウタンポポ(36件)
協力 : 神奈川県
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。






