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みんなのエシカル消費の行動が集まれば、大きな力となり、社会や環境をより良くすることができるよ。今回は、いっしょにエシカル消費について学ぼう!
私たちの買い物は世界とつながっている
みんなは毎日の生活の中で、おかしを買ったり、ノートやえんぴつを選んだりしているよね。このように「買い物」をする人のことを消費者というよ。小学生のみんなも立派な消費者。消費者には、安全に安心して生活する権利があるんだ。でも同時に、自分の買い物が社会や地球の環境にどんな影響をあたえるかを考える責任もあるんだよ。
例えば、Tシャツを買うとき、「どこで」「だれが」「どんな風に」作ったのかなって考えたことはあるかな? 外国の工場で長い時間、安いお金で働いている人がいるかもしれないし、スーパーで買う野菜も遠くで作られて運ばれて来た物は、たくさんのエネルギーを使っているかもしれないよね。そう、私たちの買い物は、世界や社会とつながっているんだ。
小さな一歩が未来を良くする
人、社会、地域、環境などを考えて物を選ぶことをエシカル消費というよ。エシカルは「みんなのことを思いやる」という意味があるんだ。地元の農家の野菜や果実を買うと地域の応援になるし、フェアトレードの商品を選ぶと作った人がきちんとお金をもらえるんだ。また、マイバッグを使うとレジ袋を減らせるし、リサイクルできる物を選ぶと資源を大切にできるよね。小さなことでも、地球や社会を良くする力になるよ。
みんなの選んだ1つの商品が、だれかの暮らしや地球の未来を変えるきっかけになるかもしれない。そして、環境に優しい買い物は、電気や資源の節約になって、自分の暮らしにも良いことが返って来るんだ。
今度、買い物をするときに、ちょっとだけ「これは地球やだれかに優しいかな?」って考えてみよう。それが未来を良くする第一歩になるよ!
[図1]令和5年度第3回消費生活意識調査
「あなたは、エシカル消費につながる行動についてどの程度実践していますか。」という問いに対し、エシカル消費につながる行動について、「実践している」(「よく実践している」と「ときどき実践している」のいずれか)と回答した人の割合は27.4%となっています。

消費者庁「令和5年度第3回消費生活意識調査」より
エシカル消費と関連ある用語を紹介!
【フェアトレード】
環境に優しく、生産者(農作物や商品を作っている人)の暮らしを良くしたり、自分の力で暮らしていけたりするように、商品が働きに見合った金額で売買される仕組みのこと。
【4R(フォーアール)】
リフューズ(断る)、リデュース(減らす)、リユース(再使用)、リサイクル(再生使用)の4つの言葉を指す。静岡市では4Rをキーワードにごみを減らすことに取り組んでいる。
【地産地消】
地元(地域)で作られた野菜や果実など(農林水産物)をその地域内で食べたり、使ったりすること。地域で作っている人を元気にしたり、商品を運ぶエネルギーを減らしたりすることができる。
「エシカル消費」でどんなことが応援できるかな? 具体例の一部を見てみよう!
参考:消費者庁「みんなの未来にエシカル消費」
生活の中でどんなエシカル消費ができるかな?
毎日の暮らしの場面で、できることを考えてみよう。 身近な商品のことを調べて選ぶ、むだをなくすなどの 小さなことでも、みんなでやれば大きな変化になるよ!
【家庭で】
□ 冷蔵庫の中を確認し食材を使いきる。料理は残さず食べきる。
□ 生活の中でプラスチックを減らす。
□ 電気や水などの資源のむだ使いをしない。

【学校で】
□ 周りの友達に学んだことを話してみる。
□ 学校の授業でエシカル消費をテーマに話してみる。
□ 給食に地元の食材を使ったメニューがあるか調べてみる。

【買い物で】
□ インターネットでエシカル消費につながる取り組みをしているお店を探す。
□ エシカルな商品を探す目印になる認証ラベル(マーク)付きの商品を買う。

【地域で】
□ 地元の商店街で買物をする。
□ 地域のルールに沿ってごみの分別を行う。
□ 地元の農産品や伝統品を買う。

静岡市消費生活センターでは今回特集したエシカル消費に関する講座やゲーム課金などの消費者トラブル対策出前講座を実施しています。
監修:静岡市 生活安全安心課
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。






