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2025.10.14

【エコチル特集】私たちにできることは何かな?もったいない!食品ロスを減らそう!!

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日本の食品ロス量は、年間464万tといわれています。とてももったいないですよね。大切な食べ物をむだなく食べきるにはどうしたらよいのでしょうか?ここでいっしょに見てみましょう!

毎日おにぎり1個分の食品を日本人みんなが捨てている

食べ残しや賞味期限が近いなどの理由で、食べられるのに捨てられてしまう食品を「食品ロス」といいます。日本の食品ロス量は、年間464万t(令和5年度推計/農林水産省・環境省)。毎日、大型トラック約1270台分の食品が廃棄されていて、これは日本に住む人みんなが毎日おにぎり1個を捨てているのと同じ量になります。

世界の食料廃棄量は年間13億t。人々が食べるために作られた食料の約3分の1が捨てられているという現実があるのです。

食品ロスをふくむ多くのごみを廃棄するために、たくさんのお金がかかります。また、燃やせるごみとして処理することで、CO₂の排出や焼却後の灰のうめ立てなどによる環境への影響も考えられるのです。
※「世界の食料ロスと食料廃棄(2011年)」/国連食糧農業機関(FAO)より

家庭系食品ロスでは 「直接廃棄」や「食べ残し」が多い

図1.2にあるように、日本の食品ロス464万tのうち、外食産業や食品製造業などの事業系食品ロスが231万t、家庭での食べ残しや直接廃棄などの家庭系食品ロスは233万t。家庭で発生する食品ロスは、特に賞味期限切れ等により使用・提供されず、手つかずのまま廃棄される「直接廃棄」、食べきれずに廃棄される「食べ残し」が大きな原因となっていることが分かっています。

食品ロスを減らすための取組として、買い物ををするときに「買い過ぎない」、料理を作るときに「作り過ぎない」、外食をするときに「注文し過ぎない」、そして「食べきる」ことが重要です。

下の表では、買い物、家庭、外食の3つの場面に分けて、私たちが取り組める行動を紹介しています。食品ロスを減らしていくために、みんなでアクションしていきましょう!

[図1] 事業系食品ロスの業種内訳(令和5年度)

出典:農林水産省資料

[図2]家庭系食品ロスの内訳(令和5年度)

出典:環境省資料
※割合の記載について、小数点以下を四捨五入により端数処理をしているため、合計値が一致しない場合があります。

食品ロス削減のために行動しましょう!

私たちが毎日の暮らしの中で取り組める 食品ロス削減のための行動をまとめました。買い物をするとき、 料理をするとき、外食をするとき、心がけてくださいね。

お買い物編

[1] 買い物前に、食材をチェック

買い物前に、冷蔵庫や食品庫の食材を確認しましょう。
メモを紙に書いたり、スマホにまとめたりして、 買い物のときに参考にする。

[2] 必要な分だけを買う

使う分、食べきれる量だけ買いましょう。
まとめ買いをせず、必要な分だけ買って、食べきる。

[3]期限表示を知って、かしこく買う

使う予定に合わせて、期限表示を確認しましょう。
すぐ使う食品は、たなの手前から取る。

家庭編

[1]適切に保存する

食品に記載された保存方法に従って保存する。
野菜は、冷凍・ゆでるなどの下処理をして、 ストックする。

[2]食材を上手に使いきる

残っている食材から使う。
作り過ぎて残った料理は リメイクレシピなどで工夫する。

[3]食べきれる量を作る

体調や健康、家族の予定も確認する。

外食編

[1]店選び
食品ロス削減に積極的に 取り組む店を選びましょう。
料理の量を選べる店など

[2]注文
小盛りメニューや ハーフサイズを活用。

[3]食事
料理をおいしく食べきる
みんなでシェアして食べきる。

家庭から発生する食品ロス

日本の食品ロスのうち、約半分は私たちの家庭から出ています。 以下の要因について、気を付けていきましょう。

[1]食べ残し
食卓にのぼった食品のうち、 食べられずに捨てられた物

[2]直接廃棄
消費期限や賞味期限切れなどで、 手つかずのまま捨てられた物

[3]過剰除去
厚くむき過ぎた野菜の皮など、 食べられる部分まで捨てられた物

チャレンジ!食品ロス削減クイズ!

食品ロスについてのクイズを出題します。 何問正解できるか、チャレンジしてみてください! 答えと解説は、このページの下にあります。

Q1.スーパーなどで買い物をするときは、どこから商品を取る?
1. たなの奥 2. たなの手前 3. 特に考えない

Q2.食品ロス削減月間はいつでしょうか。
1. 10月 2. 11月 3. 12月

Q3.日本の食品ロス量464万tを、お金に換算すると年間1人当たりいくらの損失になる?
1. 約5,000円 2. 約1万円 3. 約3万円

【答えと解説】

Q1:2 たなの手前
スーパーやコンビニなどで買い物をするとき、買ってすぐに食べる場合は商品だなの手前にある商品や販売期限が迫った商品を積極的に選ぶ「てまえどり」を心がけましょう。

Q2:1 10月
毎年10月は、「食品ロス削減月間」です。令和元年10月1日から始まった「食品ロスの削減の推進に関する法律」という法律にもそのように書かれています。そのため、毎年10月には食品ロスを減らすための運動が積極的に行われています。

Q3:3 約3万円
消費者庁「令和5年度食品ロス量推計値の公表について」によると、国民1人当たりの経済損失として年間約31,814円と大きな金額となっています。


監修:環境省 環境再生・資源循環局 資源循環課

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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