湘南
特集
2025.10.06

【エコチル特集】私たちの暮らしを豊かにする森林について学ぼう!

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神奈川県の面積の約40%をしめる森林。この森林にはどういった機能があるのかな?くわしく見ていこう!

森林がもたらすめぐみ

日本は国土の約7割が森林で、世界でも有数の森林国! 森林は、私たちに木材をあたえてくれるだけでなく、水をたくわえてきれいにしたり、土砂くずれを防いだり、CO₂ を吸収して地球温暖化を防止してくれたりなど、さまざまな機能を持っているよ。

日本の森林の約4割は、人がスギやヒノキなどを植えて育てた人工林。この人工林は、人が間伐(健康な木を育てるために一部の木を切ること)などの手入れをしなければ、健康な木が育たなくなってしまうんだ。

木の多くは樹齢50年になると成長しにくくなり、CO₂ を吸収する量が減ってしまうよ。そして、今、戦後に作られた多くの人工林の半数以上が植えてから50年をこえ、切って使う時期になっているのに、国産材は価格が高いというイメージが強い、日本の人工林は傾斜が急で雨なども多いため、必要なときに必要なだけ丸太を供給するのが難しい、といった理由から、国産の木材があまり使われていないんだ。

国産の木材を使おう!

人工林は、「切って、使って、植えて、育てる」ことが大切! 日本の木材を使うことが、森を守ることにつながるよ。神奈川県では、神奈川県の森林から生産された木を使うことで森林を循環させ、神奈川県の森林を守る「かながわ木づかい運動」を平成6年から行っているよ。国も神奈川県の取組を参考に、「木づかい運動」を平成22年からスタート。今やこの運動は全国に広まっているよ。
みんなも木を使うことの意味を知り、大切な森を守るために何ができるか考えてみてね!

人工林のサイクルを知ろう!

人工林では、どのように人の手が加わっているのかな?

【間伐はなぜ必要なの?】
間伐が行われないと、太陽の光が地面に届かず暗い森林になってしまうよ。すると、草が生えずに表面の土が流されて根がむき出しになり、土砂くずれが起きやすくなってしまうんだ。木も太く育つことができないよ。

[参考 ]
>>>  神奈川県「木を使ってかながわの森を守り・育てよう」
>>>  政府広報オンライン「国産木材を利用して、日本の森林を元気に保ちましょう」

森林の主な役割とは?

森林が担っている役割って何なのかな? いくつか見ていこう!

生物多様性を育む
生き物たちのすみかやえさ場になるよ

土砂災害を防ぐ
落ち葉や下草が雨水による表土流出を防ぎ、広く深くのびた根が山くずれを防ぐよ

洪水などを防ぐ
森林が雨水をたくわえ、きれいにしながら少しずつ水を流すため、安定した水量が維持できるよ

空気をきれいにする
CO₂ を吸収してO₂をはき出すことで空気をきれいにするよ。地球温暖化防止にも貢献しているよ

木を使って、森を守る!
「かながわ木づかい運動」って何だろう?

「かながわ木づかい運動」では、神奈川県に住んでいる人たちに、木材の利用を正しく理解してもらうためのPR活動や、木製小物から家具、建具、建築用製材品、木製品、住宅に至るまで、県産木材のさまざまな製品開発や利用促進を通じて、神奈川県産木材の需要拡大に取り組んでいるんだ。

神奈川県産の木材を使った、いろいろな木製品があるよ!

入場無料
第3回かながわ木づかいフェア

神奈川県産の木材を知れるイベントを2日間にわたって開催!! 無料体験やワークショップなど、楽しいコンテンツをたくさん用意しているよ。家族や友達など、みんなで来てね!

【開催日】
2025年11月15日(土)、16日(日)

【場所】
象の鼻テラス、象の鼻パーク

>>> かながわ木づかいフェアの 詳細はこちらから!!


協力 : 神奈川県

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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