【おびひろ動物園だより】繁殖期に桃色に変化「モモイロペリカン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2025.07.14

【おびひろ動物園だより】繁殖期に桃色に変化「モモイロペリカン」

目次 [非表示]

おびひろ動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

今月のどうぶつ:モモイロペリカン

ペリカン目ペリカン科
【生息地】ヨーロッパ南東部から中央アジアおよびアフリカ

おびひろ動物園では、オス1羽を飼育しています。

繁殖期に桃色に変化

おびひろ動物園には、大きなくちばしを持ったモモイロペリカンの「カンちゃん」がいます。モモイロペリカンの普段の体色は、ほぼ白色。英語ではホワイトペリカンというくらいですが、繁殖期になると全身が桃色に変化するため、日本ではモモイロペリカンと名付けられています。

ペリカンの特徴は何といっても長いくちばしと、のどにある大きなふくろ。くちばしは鳥の中では最も長く、のどはゴムのようにのび縮みします。野生のペリカンは、たくさんの仲間で群れをつくって生活し、えさの魚をつかまえるときは、横一列に広がって魚を追いこみ、パニックになった魚を大きなのどぶくろで一気にすくいあげます。暑い日には大きなのどぶくろをぶらぶら動かして、のどにある血管を冷やすことで体温を下げるラジエーターの役割も果たしています。

オスのカンちゃん

自慢の長いくちばしと大きなのどぶくろ

大きな口で魚をパクリ

カンちゃんはとってもいたずら好きで、飼育員がえさをあたえたり掃除をしようと部屋に入って来ると、そーっと後ろに回りこんで飼育員のおしりをつついたり、足をパクっとくわえたりしておどろかせています。

大きな体を維持するため、1日に1~2㎏の魚を必要としますが、おびひろ動物園では朝夕2回の食事タイムに、それぞれ3~4ひきのホッケをあたえています。運良く食事の時間に出合えれば、飼育員が放り投げるえさの魚を大きな口で受け止めてごくんと丸のみし、カンちゃんののどをゆっくり通り過ぎていくところが見られますよ。

プールの中をスーイスイ

おびひろニュース

アメリカバイソンとスポットクーラー

ZOOTOMOのWA基金による動物園の応援

暑い夏を乗りこえられるよう、スポットクーラーや扇風機などの寄附をたくさんいただきました!動物園を応援してくれるたくさんの方々に、いろいろな形でお世話になっています。「ZOOTOMOのWA」で検索してみてくださいね!

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

いつもリスに会えません。悲しいです。

答え

エゾリスは冬眠しないものの、冬は活動時間がとても短いです。冬が終わると、だんだん活動時間が長くなりますが、それでも昼間は巣に入って休んでいることが多いので、開園してすぐの早めの時間帯に来てみたら会いやすいと思います。


協力・監修:おびひろ動物園

おびひろ動物園
北海道帯広市字緑ヶ丘2
TEL 0155-24-2437
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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