【ニフレルだより】いろいろな場面で大きなくちばしを利用「オニオオハシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2025.07.07

【ニフレルだより】いろいろな場面で大きなくちばしを利用「オニオオハシ」

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今月のどうぶつ:オニオオハシ

学名:Ramphastos toco
英名:Toco Toucan
生息地:南米の熱帯雨林
キツツキ目 オオハシ科

器用に水を飲むこともできます

いろいろな場面で大きなくちばしを利用

オニオオハシは大きなくちばしが魅力のキツツキの仲間の鳥類です。「大きなくちばしで重くないのですか?」とよく聞かれますが、内部はハニカム構造というハチの巣のような空洞で、実は軽いです。
オニオオハシはこのくちばしをさまざまな場面で利用します。はじめに体温調節。くちばしには血管が通っていて、この血管から体内の余分な熱をにがすことができます。次にえさを取って食べる採食。野生のオニオオハシは果実を主食としますが、大きな果実を丸飲みはできません。しかし、くちばしのふちがのこぎりの歯のような形になっているので、果実をくだいて食べることができます。

最後に求愛です。繁殖期に入るとオスは果実をくわえ、それをメスに投げるという求愛行動をします。求愛が成功すると、メスはオスが投げた果実を受け取り食べます。
足にも注目です。オニオオハシをふくむキツツキの仲間は足の指が4本で、真ん中の2本は体の前方に、両端の2本は体の後方に向かう形をしています。このおかげで木の幹や枝に簡単につかまることができます。

オニオオハシの足

トレーニングにも注目!

現在ニフレルでは、オニオオハシの「誘導トレーニング」を行っています。キュレーター(飼育員)が指差した所に移動して来てもらう練習です。オニオオハシがトレーニングをがんばっている姿もぜひ見に来てください。

トレーニングの様子

にふれるニュース

巨大な「ゾウ」が出現!?

2026年1月12日まで開催の「あなたも愉快な生きものだ!展」に巨大作品のゾウが登場。ゾウの内部では、好きな食べ物や特技など、自分の個性をカードに書いて楽しめます。生き物と同じように人もみんな個性があっておもしろい! 友達やおうちの人といっしょに自分の個性を書いてみよう!

 


写真提供:ニフレル

協力・監修/ニフレル
吹田市千里万博公園2-1 EXPOCITY内 ニフレル
TEL:0570-022060(ナビダイヤル)
>>> https://www.nifrel.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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