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『神奈川県レッドデータブック』にのっている絶滅のおそれがある種を知り、 なぜ絶滅しそうなのか、私たちに何ができるのか、いっしょに考えていこう!
生物多様性を守ろう!
現在、日本には知られているだけで9万種以上、まだ知られていない物をふくめると30万種をこえる生き物がいると推定されているよ。これら生き物には個性があり、暮らしている環境には多様な自然が存在し、それらがおたがいに関わり合いを持っていることを生物多様性というよ。こういった自然や生き物たちが育む水や空気、食べ物などのめぐみにより、私たちの暮らしは支えられているんだ。
生物多様性には、全ての生き物の間にちがいがあり、
● 生態系の多様性
● 種の多様性
● 遺伝子の多様性
という3つのレベルで多様性があるよ。
神奈川県でも絶滅のおそれのある種が!
日本にはたくさんの生き物がいるけれど、人間の活動による環境破壊などにより、絶滅した生き物や絶滅するおそれのある生き物もたくさんいるんだ。生き物が一度絶滅すると、現在の科学では、よみがえらせることはできないよ。
生き物を絶滅させないためには、どんな生き物が絶滅しそうなのか、知ることが大切だよ。すでに絶滅したり、近いうちに絶滅したりしそうな生き物は『レッドデータブック』で知ることができるんだ。『レッドデータブック』というのは、国際自然保護連合(IUCN)が1966年に世界で初めて発行し、絶滅危惧種のページに危機的なイメージのある赤色を用いたことから「レッドデータ」とよばれているよ。
全国的に見れば、絶滅の危険度が低くても、県内では、限られた場所に少数しかいないなど、生き物の絶滅のおそれの程度は地域によって異なっているんだ。そのため、『レッドデータブック』は、地域ごとに作成されているよ。神奈川県では、県内の絶滅のおそれのある生き物の情報をまとめた『神奈川県レッドデータブック』を発行しており、種の生態・生息状況や存続をおびやかしている原因などを紹介しているよ。
『神奈川県レッドデータブック』を読んで、どうすれば絶滅を防ぎ、守ることができるのか、考えていこうね!
3つのレベルの多様性
生態系の多様性
森林や草地、河川、海など、いろいろなタイプの自然環境があるよ。
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種の多様性
動物や植物、菌類などさまざまな種が生息・生育しているよ。
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遺伝子の多様性
同じ種でも異なる遺伝子を持ち、個体差があるよ。
アサリ
参考:
>>> 神奈川県『生物多様性』
生物多様性を守るために、私たちにできること!
私たちにできることの中から、特に絶滅危惧種をふくめた野生生物に直接関係する行動を紹介するよ。
● 身近な自然に関心を持って、自然の中でそっと生き物を観察する
● 絶滅のおそれのある生き物をつかまえたり、飼ったりしない
● ペットや外来種を自然の中に放さないようにする
● 森や川などに出かけたときは、ごみはすべて持ち帰る
● 野生の生き物にえさをあたえたり、さわったりしないようにする
『神奈川県レッドデータブック』を見てみよう!
『神奈川県レッドデータブック』について紹介していくよ。
【各種の解説項目の見方】
❶ 科名:種の科名
❷ 種名:種の和名および学名
❸ 2022 カテゴリー区分:今回県が評価した結果のランク
❹ 過去のカテゴリー区分:1995年、2006年の県レッドデータブックのランク
❺ 環境省カテゴリー区分:環境省レッドリスト2020のランク
❻ 各解説項目
維管束植物
[一例]
ノビネチドリ(絶滅危惧ⅠA種)
「存続をおびやかす要因」
シカ影響、過剰採取 森林衰退
維管束植物存続をおびやかす要因
「存続をおびやかす要因」トップ5※剪定種809種中
神奈川県レッドデータブックには絶滅危惧種に選定した種の状況などが、上記のようにくわしく書かれているよ。興味を持ったら、図鑑などの書籍で調べるのがおすすめだよ!
神奈川県レッドデータブックで 見つけてみよう!
『神奈川県レッドデータブック2022[植物編]』には「イヌノヒゲ」「コウモリソウ」など、おもしろい名前の植物がのっているよ。なぜこのような名前が付いているのか、 ぜひ調べてみてね!
『神奈川県レッドデータブック2022[植物編]』は神奈川県のHPで公開されているよ。
>>> 神奈川県のHP
協力 : 神奈川県

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