【埼玉県こども動物自然公園だより】トーマスのダイエット計画「ミニチュアホース」

今月のどうぶつ：ミニチュアホース

学名 : Equus caballus
奇蹄目　ウマ科
生息地：アルゼンチン（原産国）、アメリカ

冬毛の姿はバイソンなど他の動物に見まちがえられますが、あくまでもウマです！

ミニチュアホースの肥満

当園のなかよしコーナーで飼育しているトーマスは飼育記録上では100㎏がベストな体重です。しかし、昨年6月にはなんと125㎏でした。元来お腹が大きく見えるミニチュアホースとはいえ、これは疑いようのない肥満です。細い足で大きな体を支えるミニチュアホースの肥満は関節やひづめなどへ大きな負荷をかけることになります。

身体的健康に配慮するのはもちろん、なかなか外に出ることがなかったトーマスのストレス発散もかねて、体重100㎏を切ることを目標にダイエット計画を実行しました。

おがくずの床材は食べないようです

トーマスのダイエット計画

まずはトーマスが夜の間に完食してしまう乾草の床材をおがくずに変えました。ダイエットの要は運動量を増やすことです。そのため、えさを1カ所に置かず、4〜5か所に分けて配置し、動きながら食べられるようにしました。さらに、園内散歩も始めました。日陰を歩いたり、坂を登った後は野草を食べさせてあげたり、小雨が降り出したときはいっしょに走ってもどったりとトーマスが楽しく続けられるようにしました。

歩き続けて1年弱で見事ダイエット成功！現在は100㎏にまで落ち着いたため、今は体重維持を重要視しています。晴れた日の平日13〜15時の間、今でも園内お散歩をすることがあります。トーマスの方から近付くことがありますので、そのときは頭や背中を優しくなでてあげてくださいね。