【円山動物園だより】世界最小のアヒル「コールダック」｜地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア

今月のどうぶつ：コールダック

カモ目／カモ科
【原産地】イギリス

円山動物園にはオス1羽がいます。

世界最小のアヒル

コールダックは世界最小のアヒルです。野生のマガモを品種改良して生まれたアヒルを、さらに改良したものです。アヒルの4分の1の大きさで、体長は約30㎝、体重は約800ｇ。オスはくちばし全体が黄色、メスは黄色いくちばしの根元が黒いのが特徴です。水辺で暮らし、水草を食べます。くちばしの先は平らで、くちばしのふちはギザギザのくし状になっています。水草と水をいっしょに口に入れ、ギザギザを使って水草だけをこしとって食べます。

「コール」は「呼ぶ」という意味です。メスは高く大きな声で鳴きます。アヒルは狩猟のおとりに使うために改良されました。今は、観賞用やペットとして飼育されています。

くちばしの先は平ら

水鳥の不思議な特徴

円山動物園では、オスのヴォル（7才）を飼育しています。水中をスイスイと泳ぐ様子を間近で観察できます。羽根は水をはじくため、水に入っても体がぬれません。また、尾脂腺から出る脂を羽根にぬり付けるため、しっかりと防水ができます。えさはアヒル用のペレットとキャベツです。トレーに水と小石を入れています。歯がないので、代わりに小石を飲んで、胃の中で小石がこすれ合うことで食べ物を細かくします。

同じ場所で、シナガチョウを飼育しています。大きなシナガチョウと小さなコールダックは、色が似ているため、よく親子にまちがえられますが、別の種です。けんかをしないように、おたがい一定の距離を保って暮らしています。アヒルとガチョウのちがいも見比べてみてくださいね。

水中の足の動きも良く見えます

2ｍぐらい飛べます

まるやまニュース

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日時：毎月第4水曜日の16:00～16：45
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教えて！飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ！

質問

動物のうんちの処理はどうするの？

答え

毎日たくさんのふんが出ますが、そのうち170ｔ以上をたい肥に変えています。ふんを専用の機械に入れて100℃近い高温で発酵して作るので、においはほとんど気になりません。たい肥は園内の草花や樹木などの肥料にしたり、周辺の小・中学校や公園で利用してもらったりしています。栄養をふくんだふんをむだにせず、有効活用をして循環させています。