【エコチル特集】横浜と関係が深いアフリカについて知ろう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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2025.06.02

【エコチル特集】横浜と関係が深いアフリカについて知ろう!

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横浜と深い関係があるアフリカ。今回はアフリカと横浜との関係に加え、アフリカについて学んでいこう!

アフリカについて知っている?

日本からはるか遠くのアフリカ大陸。その北部に広がるサヘル砂漠の南端を横切るようにある、ニジェール、チャド、ブルキナファソ、マリ、モーリタニアがある辺りを「サヘル地域」とよぶよ。日本よりずっと乾燥しているけれど、1年の中にまとまった雨が降る短い雨季があるため、昔から遊牧民や地域の人たちが、わずかな水を使った農作業や牧畜をしているんだ。

ところが近年、気候変動の影響で、サヘル地域は雨がほとんど降らなくなり砂漠の面積がどんどん広くなる現象が起きているよ。水が無いと、農作業や牧畜に深刻な被害をあたえ、地元の人たちは、自分たちが食べるはずだった食材を作ることができず、深刻な栄養不良に直面しているよ。

半月型農法が生活を変える!

そこで、国連世界食糧計画(WFP)はサヘル地域の大地に半月型の大きな穴をほり、わずかに降った雨をうまく活用して緑化に取り組む「半月型農法」を行っているんだ。

これは、昔から雨が少なかったこの地域で、水を効果的に使うために伝統的に行われていた方法をアレンジした農法で、地面のかたむきや目的に応じて穴の形を変えることで、雨水をうまくためることができるようになるよ。

そして、たまった水の周りには、緑が育つように! 農家の人たちは、この水を使って農作業ができるようになり、家畜を飼っている人たちは、自然に生えてくる雑草をえさにすることができるよ。

また、何年も続けているうちに大地の奥深くまで水が届き、やがて木が育つようになるよ。始めは茶色かった半月型の穴が緑のしげみとなり、やがてつながって大きな緑地となり、サヘル砂漠の砂を防ぐ「緑の壁」のような役割もするんだ。

半月型の穴をほるのはとてもかんたんで、だれでもほることができ、特別な道具もいらない! さらに、完成した穴の管理は楽で、維持することも難しくないんだ。WFPはサヘル地域の5カ国で、5年間に30万ha以上(横浜市の約6.8倍)の土地で半月型農法を行い、3400の村に住む400万人の生活を変えたんだ! そんなWFPの活動に、これからも注目してね。

© WFP/Evelyn Fey

© WFP/Cheick Omar Bandaogo © WFP/Evelyn Fey

国連世界食糧計画(WFP)って何だろう?

飢餓と貧困をなくすことを使命に活動する国連唯一の食料支援機関。120以上の国や地域に拠点を置き、年間1億5000万人以上に支援を行い飢餓とたたかっているよ。緊急食料支援や自立支援を行い、何百万人もの命を救う活動をしてききたんだ。飢餓とのたたかいへの功績等の活動において、2020年にノーベル平和賞を受賞したよ。

認定NPO法人国連WFP協会とは?

国連WFP協会は、国連WFPを支援する認定NPO法人で、日本における国連WFPへの民間の公式寄付窓口だよ。募金活動、企業・団体との連携によって、日本におけるWFPへの支援の輪を広げているんだ。

参考サイト:
>>> https://www.wfp.org/publications/integrated-resilience-sahel
>>> https://publications.wfp.org/2021/sahel-resilience/Context.html#C03

横浜の農業について知ろう!

横浜の農地面積、農家戸数は、 神奈川県内1位!

実は、横浜市は全国でも例を見ない農地と住宅地が混在した都市なんだ。横浜の農業についてもっとくわしく知りたいときは下のくわしくはこちらを見てみてね!
>>> くわしくはこちら

みんなでチャレンジ!!
こども『エコ活。』大作戦!2025

夏休みになったら、みんなに「エコ活」にチャレンジしてもらうよ!みんなのエコ活を企業が応援してくれることで、国連WFP協会を通じたアフリカでの環境保全活動につなげていくよ。エコチル7・8月号でのお知らせをお楽しみに!

世界とつながる横浜

横浜はさまざまな分野で世界とつながっているんだ!これまでアフリカ各国から1,400人以上が視察や研修に訪れているんだよ。

その1.水道分野で協力

日本で初めて「近代水道」が創設された横浜市では、1977年にケニアへ職員を派遣して以来、アフリカの水道分野への協力を続けているんだ。横浜市から職員を現地に派遣したり、アフリカ各国から研修員を受け入れたりして、アフリカの水道事業が良くなるように貢献しているよ。

その2.ごみの減量で協力

横浜市では2001年度以降の10年で約43%のごみを減量したんだよ。 この経験をもとに、環境省・JICA・アフリカ各国等と共同で設立した「アフリカのきれいな街プラットフォーム(ACCP)」を通じて、アフリカ各国・都市の関係者を対象に、ごみの分別やリサイクルに関する研修を実施しているんだ。

さまざまな国から横浜に環境について学びに来る人はたくさんいるよ。
横浜に暮らすみんなも、
・水を大切に使う
・ごみをきちんと分別する
など、環境のことを考えて行動しようね!

アフリカの開発をテーマとする国際会議「アフリカ開発会議」が、 8月20日(水)〜22日(金)に、 横浜で開催されるよ。
>>> https://ticad9.city.yokohama.lg.jp/


協力 : WFP国連世界食糧計画日本事務所 横浜市国際局

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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