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気候変動によるさまざまな影響に対処し、被害を少なくする対策=適応が重要だといわれています。私たちはどんな行動をしたらよいのでしょうか?いっしょに考えてみましょう!
気候変動により生じるさまざまな影響
図1・2にあるように、昔と比べて気温が上昇しており、さらなる気温上昇が予測されています。気候変動の影響で、夏の暑さが厳しくなったり、雪の降り方が変わってきたり、短時間で降る大雨が増えてきたりしています。これにより、私たちの食べ物や健康などにさまざまな影響をあたえています。しかも今後は、その影響がひどくなっていくことが予想されています。
そんな中、気候変動の影響への「適応」が重要になっているといわれていることをご存知でしょうか?「適応」とは、気候変動の影響に対処し、被害を少なくする対策です。
図1
日本の年平均気温の偏差の経年変化(1898~2024年)
出典:気象庁ウェブサイト「日本の年平均気温」を基に作成
図2
今(1986-2005年平均気温)に対する世界平均地上気温の変化予測
出典:AR6統合報告書SPM・図・SPM4を参考
自分にできる「適応」を考えてみよう
気温が上がったり、雨の降り方が変わったりすることで、お米や農作物の品質が下がるという影響が表れています。それに対し、高温に強い品種を育てたり、作付けの時期を変えたりすることが「適応」です。
気温の上昇によって熱中症になる人が増え、病気を運ぶ蚊が北上するなどの影響も心配されている中、エアコンを適切に使うことで熱中症を予防し、虫さされに気を付けるなど、自分の健康を守るために行動することも「適応」です。
下の図で、さまざまな適応策を紹介します。自分には何ができるのを考え、気候変動への影響へみんなで 適応していきましょう!
気候変動により、さまざまな影響が生じており、それに「適応」していくことが重要です!
出典:気候変動適応情報プラットフォーム
台風発達のメカニズム
熱帯または亜熱帯地方で発生する低気圧を「熱帯低気圧」といいます。このうち北西太平洋または南シナ海に存在し、低気圧域内の最大風速(10分間平均)が毎秒約17m以上のものを台風と呼びます。
台風は暖かい海面からの水蒸気が固まって雲のつぶになるときに放出される熱をエネルギーとして発達します。上陸した台風が急速におとろえるのは、水蒸気の供給が絶たれて、さらに陸地との摩擦によってエネルギーが失われるからです。 将来的に、地球温暖化によって大気の水蒸気量が増えるため、熱帯低気圧がさらに強く発達できるようになると考えられています。
台風の発生イメージ/将来変化イメージ
台風による生活への影響
台風によって、大雨や強風、河川の氾濫や土砂くずれ、高潮、高波、農作物への被害、ライフラインの停止など、さまざまな被害が発生します。地球温暖化がさらに進むと、このような被害はもっと高まる可能性があります。 被害を最小限におさえるため、気象災害への備えを自分ごととして考えておくことが重要です。
台風による影響の連鎖
監修:地球環境局 気候変動科学・適応室

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