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地球温暖化により、私たちの生活にも影響が出ています。身の回りに起きる変化と、それに備えるための「適応」について、いっしょに考えてみましょう。
地球温暖化で気候が変わっている!
近年、大雨が降る、暑い日が続くなど、極端な気象の変化が世界各地で起こっています。この原因の1つに地球温暖化が考えられます。
地球温暖化とは、私たちの暮らしから出るCO₂などの温室効果ガスが増えることで、気温が上がることです。地球温暖化は、世界の気候を変え(気候変動)、自然環境や暮らしにさまざまな影響をおよぼします。
北海道でも、作物の生育不良や近海に回遊する魚の種類が変わるなどの問題が起きています。この対策として、再生可能エネルギーの活用や省エネにより、温室効果ガスを減らすこと=「緩和」と、気候変動への影響に備えること=「適応」が大切です。適応について、下の図で見てみましょう。
[図] 気候変動の影響と適応

出典:気候変動適応情報プラットフォーム資料を基に作成

雪がとけたり、こおったりをくり返すことで、アスファルト道路に穴(ポットホール)が空き、車の事故が増える!
北海道の冬の生活も変わる!
北海道の平均気温は、120年で約2℃上がっています。このまま世界で何も対策をしなければ、21世紀末の北海道の冬の平均気温は、20世紀末に比べ、約5℃上昇すると予測されています。
気温が上がると、冬に雪ではなく雨が降ることが増えます。また、急な雪どけにより雪崩、土砂崩れ、洪水が起こりやすくなるため、悪天候のときは外出をひかえることが大切です。
一方で、北海道の多くの地域で雪が降る頻度は減りますが、大雪はあまり減らないと予測されています。大雪への備えは将来も必要になりそうです。この他、今まで真冬には雪があまりとけなかった地域で、雪がとけたりこおったりをくり返しやすくなり、ツルツル路面が生じやすくなるかもしれません。ツルツル路面が増えると、転んだり、車のスリップ事故が起きたりと、とても危険です。
私たちは北海道の冬の変化にどう適応していけば良いかみんなで考えてみましょう。
〇×クイズ
北海道の冬の変化に「適応」= 備えよう!
上のページを読んだら、北海道の冬における気候変動の影響についてクイズにチャレンジしてみよう!〇か×かを考えてみてね。
※答えは下にあるよ
Q1.
このまま何も対策をしなければ、21世紀末の北海道の冬の平均気温は20世紀末に比べ、約2℃上昇すると予測されている。
Q2.
冬の気候変動による影響として、雪が降る頻度が減り、大雪は全く降らないことが予測される。
Q3.
大雪への適応策として、外出できない場合や停電の場合に備えて、防災用品や食べ物、水などを備蓄する。
Q4.
ツルツル路面への適応策として、防水機能があり、すべりにくい靴を選び、歩き方に気を付ける。
Q5.
気候変動により、雪がとけたりこおったりをくり返すことで、アスファルト道路が傷んでできる穴は「アスファルトホール」と呼ばれている。
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【〇×クイズの答え】
Q1:× 約5℃上昇すると予測されている
Q2:× 雪が降る頻度は減るが、大雪はあまり減らない。しめった重い雪が増える。
Q3:〇
Q4:〇
Q5:× ポットホール
家族で見てみよう!
動画「未来の天気予報」

気候変動は身近に感じにくく、対策を考える機会も少ないのが現状です。そこで道総研では、科学的な予測データをもとに、未来の北海道の天気予報動画を作りました。
対策を取らずに気候変動が進んだ場合の、2090年代の北海道の予報


近年、北海道でも、動画を先取りしたような変化が現れつつあります。
これからの影響は、私たちの行動次第で変わると考えられています。

監修:北海道経済部ゼロカーボン推進局ゼロカーボン戦略課
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。






