埼玉
動物園だより
2025.12.08

【埼玉県こども動物自然公園だより】5年ぶりに産まれました「フンボルトペンギン」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:フンボルトペンギン

学名 : Spheniscus humboldti
ペンギン目 ペンギン科
生息地:ペルー、チリ

フンボルトペンギンのヒナ(写真右)はお腹の黒い線とくちばしの付け根のピンク色が無い

5年ぶりに産まれたフンボルトペンギン

フンボルトペンギンは、産卵からふ化までがおよそ40日、ふ化から巣立ちまでがおよそ70日です。卵は巣箱の中でオスとメスが交代で温めます。当園では、この春に抱卵中(卵を温めている間)の事故が無いようにと、ニセモノの卵をだかせ、卵をふ化直前まで人工的に温めました。そして5月に、5年ぶりに2羽のヒナが無事に産まれました。

1羽目のチャチャが産卵から39日目、2羽目のクロが産卵から40日目にそれぞれふ化しました。チャチャの親はオスのエフタとメスのエムカ、クロの親はオスのザザとメスのゴマです。

左からエフタ、チャチャ、エムカ

フンボルトペンギンの巣立ち

チャチャはふ化から69日目、クロはふ化から67日目でそれぞれ巣立ちました。巣立ち後、チャチャは1週間ぐらいプールの浅い所で泳ぎ、一方、クロは巣立ち当日からプールの一番深い所でもぐる練習をしました。数日経つとチャチャもなれたようで、他のどのペンギンよりも活発にペンギンヒルズ内を動き回るようになりました。

多くの鳥類は巣立ってからも少しの間は親からえさをもらいます。チャチャは巣立ちから21日目、クロは巣立ちから34日目に自力でえさを食べる姿を確認できました。クロは拾ったアジの向きを変えて頭から飲みこんでいました。チャチャはもらったアジをそのままの向きで飲みこもうとしていました。2羽とも順調に成長中です。ペンギンヒルズに遊びに来たときはぜひ探してみてください。

左からゴマ、クロ

こども動物自然公園ニュース

クオッカの子ども、名前決定

7月17日(木)に顔出ししたクオッカの子どもの名前がついに決まりました。名前を決めるにあたって、10月4日(土)から10月19日(日)までの間に701票の投票をいただきました。5つの候補の中から1番多く票を獲得し、選ばれたのは…「ピコ」でした!父親「パイン(Pine)」、母親「チャコ(Chako)」のそれぞれの名前から付けられました。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3