大阪
動物園だより
2025.12.01

【天王寺動物園だより】環境に慣れて日向ぼっこする姿も「フトマユチズガメ」

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今月のどうぶつ:フトマユチズガメ

学名:Graptemys ouachitensis Cagle, 1953
英名:Ouachita map turtle
生息地:アメリカのミシシッピ川流域
爬虫網カメ目 ヌマガメ科

水中にいるフトマユチズガメ

環境に慣れて日向ぼっこする姿も

トマユチズガメの由来ですが、「フトマユ」は、目の上にある薄黄色の模様から名前が付けられています。また、チズガメの「チズ」は、こうらの模様が地図に見えるところから名付けられました。食性は雑食性で、魚・昆虫・貝類・水草を主に食べています。動物園ではカメプロス(カメ用ペレット)をあたえています。

天王寺動物園では2頭の「フトマユチズガメ」を展示していますが、デビューしたころは環境に慣れないことや臆病な性格が災いし、水槽のすみにひっそりとかくれるようにしていましたが、環境に慣れるにしたがって、流木の上で日向ぼっこをするようになりました。また「エコチル」の記事をけいさいするために写真をとりに行くと、1頭は流木の上からこちらの様子を観察するかのようにじっと見つめていました。もう1頭はこちらの様子を気にしながら、水中の岩陰から顔を出し、おそるおそるこちらをながめては岩陰にかくれることをくり返していました。

えさの「カメプロス」

これから大きくなる姿にご注目を!

トマユチズガメは年齢を重ねると体が20㎝をこえるようになりますが、天王寺動物園の2頭は約10㎝と小さい幼体ですので、これから時間をかけて大きくなることでしょう。

フトマユチズガメは「爬虫類生態館アイファー地下1階」でご覧いただけますので、愛らしい姿を観察してください。


えさを食べる様子

てんのうじニュース

ナゴヤダルマガエル

ナゴヤダルマガエルは、中部地方から中国地方にかけて生息するカエルで、体長は約4㎝から7㎝になります。アリなどの昆虫を食べるのですが、天王寺動物園ではコオロギをあたえています。「爬虫類生態館アイファー」の地下1階「日本の自然」コーナーにいます。


写真提供:天王寺動物園

協力・監修/天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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