横浜
動物園だより
2025.09.01

【金沢動物園だより】シロサイとクロサイのちがいを知ろう!「ヒガシクロサイ」

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今月の動物:ヒガシクロサイ

学名: Diceros bicornis michaeli
奇蹄目 サイ科
生息地:アフリカ大陸の中南部から東部

~サイの仲間~

インドサイ

シロサイ

白いサイと黒いサイ?

サイの仲間は5種類いますが、今回はアフリカにいるクロサイとシロサイを紹介します。クロサイ、シロサイですが、実はちがいは色ではありません。

クロサイの特徴は、ツノが2本で上唇の先端がとがっていることです。とがった上唇で主食の木の葉を器用にむしり、食べることができます。木の葉が主食なので森で暮らしています。

シロサイは幅広い上唇をしているのが特徴です。地面の草を食べるので、はばの広い口が役に立ちます。基本的に単独で暮らすクロサイとはちがい、シロサイは群れを作り草地で生活しています。

葉を食べるクロサイ

ツノが薬になる?

クロサイの2本のうち前のツノは1m以上の長さになりますが、動物園では展示場の柱や木によくこすり付けているせいでそれほど長くはありません。ツノの成分は人間のかみの毛やつめと同じで、ケラチンというタンパク質で、薬としての効果は全くありません。それなのに、薬の材料になると密猟がされたことなどにより、野生のクロサイは2000頭程に減りました。

しかし、厳しく保護されたおかげで現在は6000頭以上に増えてきています。それでもまだ密猟は完全には無くならず、開発による生息地の減少もあり、絶滅の危険は続いています。これからも保護が必要です。

ヒガシクロサイのツノ

かなざわニュース

世界サイの日

毎年9月22日は「世界サイの日」です。サイの保護を促進するため、2010年にWWF南アフリカがこの日を定めました。現在サイの仲間全てが絶滅の危機にあります。金沢動物園では9月20日(土)に飼育員が特別ガイドを行います。サイについて学んで、何ができるかいっしょに考えましょう。


写真提供:金沢動物園

協力 ・ 監修 金沢動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】

〒236-0042
横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
TEL 045-783-9100
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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